内容説明
事故のときの記憶を取り戻した俺は、女友達の雪縫とクラスメイトの色町からクリスマスの誘いを受けていた。モテモテで羨ましい毎日だろ? でも、隠しきれるものではなかったんだ。俺の色町への好意は。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
37
事故のときの記憶を取り戻し、女友達の雪縫とクラスメイトの色町からクリスマスの誘いを受けていたくー助。クリスマスで加速してゆく、嘘だらけのヒロインレースを描く第二弾。前巻の決着からまさかの二巻目、少しずつ変わりつつある色町と、現実を突き付けられる雪縫霙、そして距離を置かれた花屋敷花蓮と、三者三様の複雑な想いが描かれて、苦しくても向き合うことを決めた雪縫霙の覚悟はなかなか印象的でしたね。妹相手にも大人げない色町には苦笑いでしたが、四人の関係がどういった結末を迎えるのか、今後の展開が気になるところではあります。2020/09/21
わたー
30
★★★★★まさかの2巻。どう続けるのかと思っていたが、まさかこうくるとは。表紙の通り、雪縫にフォーカスした内容。主人公の秘めた想いを知って恋心を捨てようとして、でも捨てることなんて出来なくてといった彼女の姿は、断片的な描写だけでも非常にクるものがあった。そして、最後には、強かな彼女にメロメロになる。ここで終わるのが勿体ないほど魅力的だった。ただ、ヤンデレを治すだの改善されてきただのと、まるで治さないといけないもののように扱っていたことだけが気になった。2020/09/09
かっぱ
21
事故の記憶を取り戻したその後を描くシリーズ2弾。この物語を蛇足だと捉える人も多くいるとは思うのだけど、それでも人を惹きつけて止まない嘘の上に成立した三者三様の熱情は触れることができて良かったと今は感じる。くー助が信じると言ったから確かな成長を見せた色町の心の在り方は一巻の物語があったからこそ映えるものだったし、なにより雪縫のスタンスがたまらなく好きだ。くーさんの味方だから。たったそれだけの言葉がどれほどの救いになっただろう。その熱に押されて変化の片鱗を見せた花蓮との関係性も非常に気になる爽やかな余韻だ2020/12/01
のれん
20
今作のテーマは愛憎の一言に尽きるだろう。 愛する相手に愛を向けられない。そのジレンマを解決するためには……ヤンデレと簡略化されるが、愛されない女の思いが込められている。 そういう意味で最もいじらしく最も可愛いヒロインは表紙をさらった霙以外にあり得ない。 しかし、今回は前巻にあったミステリ要素と共に普通のテンションの会話が全て消失している。何でも無い会話から感情が吹き出す所が楽しかったが、悪い意味で良く見るラノベ会話が目を滑る。この手の主人公に対しては最早文句はないがもう少し会話表現に手を加えて欲しかった。2020/08/20
げんごろう
19
恋は呪いに近いなと改めて実感。 ただそれでも己の感情と向き合い前に進もうとする彼女達に心動かされるものがありました。 取り敢えずくー助はホストになったら良いんじゃないかな? その場合確実に紙織は破産しそうですが(笑) 川田戯曲先生の次回作にも期待です。2020/08/22
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