内容説明
ちょっとしたことでイライラ、ムカムカ……それでは人生ソン!ネガティブな感情も大切にすればイライラが消えてラクに生きられます。対人関係療法の専門医が教える、感情と思考の仕組み。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
katoyann
18
怒りの感情が発生する要因を説明している。扁桃体が刺激されて異常を知覚するという機序でいいんだっけ。いずれにせよ、怒りを抱くことは正常な反応だが、その感情をそのまま表出してしまうとトラブルになるので、怒りを抑制する方法についても説明している。基本的には怒りっぽい人は自己肯定感が低いので、それを高めるトレーニングをすることが良いとされる。あとは疲れていると判断力が下がり、怒りっぽくなるという。気をつけなきゃ。2024/06/19
そのじつ
15
わかりやすく問題を切り分けて読者を説得するやり方があざやか。感情的になる=困っている状態、相手に不満を抱く=自分の正しさを主張したい、という客観視に導く言葉のセレクトがとてもマトをいてると思う。今なやんでいる人も、長年「あの時ああすればよかったのに…」とクヨクヨしている人にも効く本だと思う。読者自身の悩みに応えるのはもちろん、読者が周囲の人々の「感情的」場面に対処するのにも役立つだろう。2020/11/04
銀の鈴
15
深いことをわかりやすく書いてあります。感情そのものに良いも悪いもなく、自分を知るのに大切なもの。しかし、ひとつだけ電車の中でリップの例は違和感がありました。また、自慢やクレームに明け暮れるひとたちは、おそらく相当みな今まで傷ついて生きてきたんだろうなと思われ、病んでいることに気づかずに過ごしている。自分を知ること他者を知ることの大切さも痛感した気がします。タイトルはキャッチーですが、水島広子さんの本はとてもわかりやすくて好きです。2020/10/03
こかげ
13
職場で新しい仕事が始まり、別の支店の担当者と日々密にやり取りするようになった。そしたらその担当者との事でイライラすることが増えてしまって、落ち着くために本書を手に取ってみた。 「感情的」になる仕組みが解りやすく、しかも私のような読者に優しく寄り添う形で書かれていて面白かった。「領域」「正しさの綱引き」等々、とても役に立った。今の自分がどんな状態にあるのか、どこに問題があるのかを、自己嫌悪に陥ることなく前向きに知ることができた。2023/02/12
チャー
13
ふとしたことでイライラしたりときに感情的に声を荒げてしまう心理とその対策に興味を持ち手に取る。本書は精神科医の著者が、思考が引き起こす感情について解説している。怒りや悲しみの感情はそれまでの自分が是としていたことに反したときに起こるが、その状態を悪化させるのが感情的思考。起こった状況を冷静に見ずに思考が勝手に先回りしてどんどん悪い方向へ進むことでそれらの感情が増長されるという点はなるほどと感じた。正しさは個々人にそれぞれありそれを追求し過ぎても良くない。自他の領域への過度な干渉は控えることも肝要。2022/06/26
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