扶桑社BOOKS<br> モード後の世界

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扶桑社BOOKS
モード後の世界

  • 著者名:栗野宏文
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 扶桑社(2020/08発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784594085735

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内容説明

「来年人々が着たい服はなにか」?
答えは社会潮流の中にある
「次のトレンドはなんだろう」。?
モノを作る人も売る人も、常に考えているのはそのことではないだろうか。例えば、長いスカートが流行るとしたら、「今年は長いスカートだ」ということをいち早く知りたいと思うだろう。
しかし、本当に流れをつくる人というのは、初めに長いスカートを世に出す人である。そして、「長いスカート」が流行になるのには、必ず理由があるのだ。
あるいは「そもそもトレンドとは何だろう?それは今でも意味あるものだろうか」?と根源的な問いが生じても不思議はない。

日本を代表するセレクトショップ UNITED ARROWS 創業者の一人であり、現在もUAのクリエイティブ・ディレクションを行う日本ファッション界の最重要人物は、「答えは社会潮流の中にある」と言う。
いま世の中で起きていることに対して、生活者はどのようなマインドで暮らし、何が優先されるのか。
ファストファッションなどの台頭で「アパレル危機」と言われるファッション業界は、新型コロナウイルスの影響でさらなる打撃を被った。「コロナ後」に訪れる新しい世界で、おしゃれは不要不急のものとされるかもしれない。

しかし、「ファッション」が果たせる役割はある。なぜなら、着ることは人間の尊厳にかかわることだから。着ることは生きることだから。

ファッション近代史をとおして日本のファッションの特異性と面白さを紐解きつつ、ファッション業界が向かうべき道を提示する。

ファッションとは文化であり
ビジネスであり 生きることである

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はるき

20
 UAのディレクターが語る「洋服」の今と未来。大量消費至上主義は終焉し、品質は勿論その商品の背景やストーリーまでジャッジの対象。経営者の目線と服好きの願望がバランスよく交じり合う様は、日本語と外来語が絶妙のバランスで同居する著者の語り口そのものでした。斜陽産業と言われて暗い話題が多いアパレルですが、こういう「理想を持つ現実主義者」がいるかぎり、まだまだ白旗は上がりません。2020/11/28

みき

11
ユナイテッドアローズの創業者さん?の著書。 ファッションとは何か等、著書の思いの詰まった本なんだろうと。 ファッションが好きな人はぜひ読んで見てほしい。 2021/02/06

くさてる

11
ユナイテッドアローズの創業者によるエッセイ集。端正な語り口に惹かれて手に取りました。ファッションの原理は「自己と他者の関係」、「記憶に残らない服装」の持つ意味、なぜ日本にはラグジュアリーブランドがないのか……など、いろいろと興味深く面白い考察があって、良かったです。わたし自身はファッションには疎いけれど、それでもファッションへについてちょっと考えたくなるような印象に残る本でした。2020/10/03

アイオー安楽

10
コムデギャルソン、ヨウジヤマモト、マルジェラに代表されるモード系ブランドについて、ほとんど知らなかったので、自分の中で輪郭を持てるようになった。 氏の主張については、いまいち理解しきれない部分もあったが、アフリカのファッションが熱いという事はわかった。 破壊と再生。意識して生活していきたい。2021/09/21

まさき|SNS採用に強いフリーランス

7
✅さて、僕は「ファッションの方向性を決定するのは社会潮流である」と言い続けてきました 自分の中核となる仕事「ファッション小売りに関するクリエイティブディレクション」とはス カートの丈とかジャケットのシルエットとかシャツの色の話、何が流行るのか?というものが 中心ではなく「今世の中で起きていること。それに対して生活者はどのようなマインドで暮ら していて、その中で何が優先されるのか?」を最重要視します(p.5)。2021/09/18

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