内容説明
旅をとおして心の再生に出発!
マルコ・ポーロにいざなわれ、京都、春日井、若狭、伊豆、尼崎へ。
今日はいずこへ明日はいずこへ。大江いずことマルコ・ポーロのぶらり珍道中。
別れた彼氏のことを引きずる大江いずこ。普段の仕事でも集中力を欠く日々が続く中、帰りがけに呼び止められた道端のアクセサリー売りから思いがけず安物のペンダントを買ってしまう。その夜、マルコ・ポーロを名乗る不思議な声が聞こえ……姿を現した自称マルコと、ドタバタとやりとりしながら、日本各地を旅するいずこ。行く先々で出会う人々と、旅ならではの出来事をとおして、次第に自分を取り戻していく。
大宮いお・装画
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
相田うえお
93
☆☆☆☆☆20086【大江いずこは何処へ旅に (尼野 ゆたかさん)】ごめんなさい、作品対象年齢は分かりませんが当方の理解範囲を超えてました。本作品、"いずこ"というOLさんが、通りでヨーロッパ直輸入の怪しいネックレスを売りつけられたところから始まります。自宅に帰ったところ、ネックレスの中からマルコポーロが出てきた〜!で、彼女と彼が日本各地を旅するという内容です。当方的には、ファンタジー要素や茶化し会話など入れずに、旅先での人との出会いに絞って、心の部分だけを書いてくれた方がしっくりしたと思うんですよ。2020/08/14
瀧ながれ
25
旅の物語で、行き先のひとつに福井県敦賀市があるというので読んでみた。ほんとにしっかり登場していた。描写がおもしろい着眼点で丁寧で、読んでて嬉しくなったのだが、あっという間に若狭の方に行ってしまい、そっちで旅を満喫されてしまった。あと、旅のパートナーがこの旅だけは置いてけぼりになってたのも残念。お話としてはとてもおもしろかったのだけど、へんなところで引っかかってしまった。…いわゆる「観光!」って言う旅じゃないのがこの作品の魅力。そのちょい外し加減が痛快です。2020/10/08
秀玉
21
入院中、ベットに横になりながら読了した最初の持ち込み本。なにしろ立っているのがつらいくらい痛いし、座るのもだめ、横になるしかないのです。いずこの精神面の成長物語。楽しく読めた。2022/10/08
あつ子🌼
12
ああ、面白かった。楽しかったー。最低男との別れを引き摺る我らがヒロイン、いずこちゃんが、現代によみがえった三頭身マルコ・ポーロ(!)と旅をして、徐々に自分を取り戻してゆく物語です。 我が青春の味「トマオニ」も出てきて、とっても嬉しい。ふふふ。 要領は少し悪いけど誠実なヒロインも、礼儀正しくも時におかしな言動で笑いを誘うマルコも、大好き。 "いつかまた、誰もが自由に行きたいところへ旅行へ行ける、そんな日"が、早く訪れますように。2020/07/25
MAMI.
3
★★★☆☆2020/09/21