内容説明
人生をより良く生きるための
知恵と哲学の宝庫。
数千年もの昔、お釈迦様が自ら実践し、人々に説いた最高の教え、「法華経」。
28品からなる全文を独自の解釈により現代語で完訳!
法華経の各章にはそれぞれ深く大きな意味合いがあって、全巻を繰り返して読めば、お釈迦様が来世の極楽とか地獄とかそんなことではなしに、今生きているこの現世をいかに生きれば涅槃という安らかな境地を得られるかを説いていることが分かるはずです。
人生の中で悩みや迷いを持たぬ人間がいるはずはありません。そうした悩みや迷いから解放してくれるのが法華経です。法華経だけが生きている間に自分自身で己れを救う術を説いているのですから。(「後記」より)
悠久のロマンに満ちあふれた「法華経」を
物語を読むように理解できる画期的入門書
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
クサバナリスト
9
確かに読みやすかったが、原書にも「神」というのが記述があるのかが疑問だった。 お経といっても、物語になっていることを実感した。 他書を読み、その意味するところを今後は学習したい。2021/03/18
らい
8
ふしぎな縁で読んだ。こういうこともされてたんだな。とんでもない時間と空間の単位で、まったく位相のことなる世界の中で展開されるお釈迦様との問答。色々細かいところは特に言及されることなくすぎていくのは、他の経でもう既に説いてるから、そっちを参照してくれということかな?「とにかくわたしの言うことは本当だから、信じて悟りに励みなさい」ということは伝わった。しかし『法華経』に帰依するとはどういうことなんだろう。阿弥陀仏なら、具体的な姿もイメージできるし、信仰する対象が明確に思うが、2022/04/30
kenitirokikuti
7
図書館にて。2020年の石原慎太郎による新解釈現代語訳『法華経』。バカにして手に取らない、という人が大半だと思う。私も『石原慎太郎を読んでみた』を積んだままだしなァ…。今回、鎌倉時代と日蓮の評伝のおさらいをしており、本書を少し読んでみた。ああ、なるほど。「氏子総代」的な立ち位置からの眺めってのがあるんだな。まえがきとあとがきと、いくつかの章に付記という短いコメントがある。危機が迫って神仏に頼むとき、祝詞をあげるやつはまれだ。南無阿弥陀仏か南無妙法蓮華経。しかし念仏は来世の話たから。法華経であろう、と。2023/05/14
SNagai
3
石原慎太郎が現代人にも読みやすいように現代語訳したもの。ざっと読むと仏教の教えの核心が書かれていないような気がするが、訳者が言うように、繰り返し読むと、現世をいかに生きれば安らかな境地を得られるかを説いていることがわかるのだろう。石原氏は多くの現世的な活動をされたが、この訳書は後世に最も役に立つ仕事かもしれない。2021/01/02
yasu7777
2
★★★☆☆ 稲沢3345-732022/02/13
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- 拝啓、世間様。 1巻 バンチコミックス