徳間文庫<br> ある実験 一人選べと先生が言った

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徳間文庫
ある実験 一人選べと先生が言った

  • 著者名:両角長彦【著】
  • 価格 ¥759(本体¥690)
  • 徳間書店(2020/08発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784198945534

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内容説明

20年前の実験が今、惨劇を巻き起こす!
≪実験ルール≫
①参加者は5人の大学生
②講師が提示した16人のうちから1人を選ぶこと
③制限時間は4時間
20年前にS大社会学部で行われた心理学実験の詳細を、今日の24時までに公開すること。日付が変わった時点で公開されなければ、ぼくは殺されます〉警察の元に脅迫状が届いた。差出人は実験を主催した教授の息子。被験者によればその実験は、16人から1人を選ぶだけの他愛もない内容のようなのだが……。実験の意味は何だったのか。犯人の目的は。日付が変わるまで、残り4時間。
目次
0 要求
1 川津康輔
2 選ばれない者たち
3 中平幸雄
4 24時
5 中平理枝
6 参加者
7 十六人
8 トリアージ
9 石井秋夫
10 カード
11 ただそれだけのこと
12 川津康輔
13 テロリストとは
14 小柱恵
15 別室で
16 佐野昇一郎
17 松島愛子
18 八人(暫定)
19 もっといい方法
20 変更
21 変更Ⅱ
22 淘汰
23 ダミー
24 罰
25 結婚式
26 天使
27 電話
28 デートの約束
29 指導
30 人格
31 田代譲
32 くびき
33 無化
34 四人
35 最大多数の幸福
36 三人
37 簡単なこと
38 二人
39 一人
40 奇跡

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遊々亭おさる

10
大規模な地震の到来がまことしやかに囁かれていた頃にS大社会学部で行われたある実験。それは、それぞれの思想を持つ16名の中からひとりを選び出すというもの。これはあの悪名高きアイヒマン・テストなのか?20年後、この実験の主催者である中平教授が殺された後、教授の息子が誘拐されてあの実験の詳細を公開せよと脅迫文が届き…。選ばれること、選ばれないことを繰り返しながら人は一生を終えていく。選別の苦痛から逃れられる差別無き世界を目指した男。同調圧力が強いどこかの国で男の野望は実現しているか。そこは天国かディストピアか。2020/11/18

鼻フック

0
誘拐事件が発生し、犯人の要求が「過去に行われた実験の詳細を公表すること」から始まるミステリー。16人のうち、生き残るべき人物の選定をディベートで行うという実験の目的とは何か?が少しずつ明かされていくので、気をもみながら読んだ。オチはちょっと弱かったけど、読後感はまあまあ良かったかな。2021/06/27

non

0
 21-19:面白いな設定。心理。「就活用の人格を身にまとえているかーー就活用の人格が欲しい・差別的な考えを心の底で持っていたとしてもこの場ではそれを封印して極力公平な立場に立とうとするそういう姿勢が君には欠けている・みんな等質」2021/02/04

たこ

0
中盤までの止まらない高まりは凄い。2020/11/23

ISASI

0
障害者殺しで服役中の植松聖が「実話ナックルズ」で連載中(!)の漫画「トリアージ」を連想した。本書にも「トリアージ」という章がある。 興味深いのは、植松が自作の中で「あること」に触れるのを避けよう避けようとしているのに対して、両角は何とかそれを文章にできないかと苦しんでいるように見えることだ。 2020/08/08

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