アクションコミックス ある奴隷少女に起こった出来事 1

著者名：あらいまりこ【著】

双葉社（2020/08発売）

• ISBN：9784575315646

内容説明

虐待、妊娠、逃亡、潜伏……。その内容が衝撃的すぎたことから、出版されるもフィクションと誤認された19世紀の奴隷少女の手記。実話だったと証明されたのは、執筆から120年以上も後のことだった――。全米で大反響を呼んだノンフィクションノベルが、ついにコミカライズ！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[たまきら]

先日初めてコミカライズされていることを知り、手にとりました。人身売買という忌まわしい制度を、「有色」女性が実体験から語った原作は、長いことあまりに教養のある文章なので白人男性が書いたものと思われていたそうです。そのことだけでも腹が立ちますが、視覚化された分、彼女が受ける恐ろしい虐待と差別に耐えられませんでした。

2020/10/26

[絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく]

『ある奴隷少女に起こった出来事』　https://bookmeter.com/books/6553185　で衝撃を受け、内容を知っているからとこちらを読んだら、絵が表現するというのはよりリアルを感じました。原作に比べ心情など細かい所は書かれていませんが、独特？なコマ割りが差別をより強調しているように感じました。

2021/01/08

[カッパ]

原作の本の方が読みたくなった。漫画を今回は借りて読んだ。奴隷少女なんて会ったことは勿論ない。そしてこういう歴史は身近ではない。でも、現実にあったことで今の問題につながってる。なお、漫画はリアルになってしまうところが苦手だと気がついた。

2021/01/16

[akihiko810/アカウント移行中]

話題の、昔の黒人奴隷女性の手記のコミカライズ。印象度B＋　　あまりにもセンセーショナルでかつ知的な文章だったために、120年間も白人の創作だと思われていた実話。アメリカ南部の奴隷制のことは全く詳しくないので興味深く読んだ。給仕の奴隷たちが残し物を食べないように、食べ終わった皿につばを吐きかけてた、というのは人間の愚かさを象徴する話だと思った

2021/06/11

[kei-zu]

長く小説と認識されていた本書の原作が、実際の少女による手記と判明したという背景も衝撃的だ。コミック化を機会に、多くの人の目に触れて欲しい。 BLMを含め、世界は変わったのか、変われるのか。人の中には、希望と絶望、愛情と憎悪が存在することを突きつけられる。 読了後は、人事課の職員向け貸出書架に寄贈しました。

2020/12/15