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内容説明
絵本作家せなけいこ氏の、1979年に発刊し好評を得た絵本『うさんごろとへんなつき』の復刻版を電子書籍化したものです。今夜は十五夜、うさぎたちのお祭りです。みんなでお餅をついて、おだんごを作ったり、ニンジンやおイモやトウモロコシやおいしいものをたくさんお供えします。準備ができてお月さまのお出ましを待っていると、あらわれたお月さまはちょっとへんです。いつものお月さまとちがいます。手をのばしてきて、おだんごなどのお供えをむしゃむしゃと食べはじめたのです。ほんとのお月さまはどこに行ったのでしょう。早く助け出さなければ大変です。うさぎのうさんごろは、「よし、ぼくがあいつをやっつけてくる」といって、体に風船をたくさんつけ、空にむかって出かけます。そして、にせのお月さまをポカリ。ところが、それを見ていた星たちが、「お月さまがやられている」と思って、うさんごろにおそいかかってきたのです。奇想天外で、ユーモラスなお話です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
厩戸皇子そっくりおじさん・寺
54
これ好き!せなけいこの絵本は元来好きだが、この法螺話的な内容と愛嬌がすごく良い。せな絵本の傑作の部類であろう。主人公はウサギのうさんごろ。目が据わったいかついウサギである。【以下ネタバレ】十五夜の日、うさ八幡(九州の宇佐八幡に非ず)に集まってお月様に御馳走を供えるウサギ達。そこへ現れたお月様。たらふく食べるのだが、なんと偽物。逃げる偽物を退治しに空へ行くうさんごろ。正体は井戸に冷やしておいたスイカ。本物のお月様を井戸から救助するシーンが実にカワイイ。このシリーズ、他のもあるみたいなので読みたい。2015/09/26
ぶんこ
44
偽物お月さんの絵が怖い。立ち向かっていく、うさんごろ。うさんごろの呪文に嵌りました。せなさん、大好き。こんな呪文の言葉、考えても出てこないから、頭の中に自然に出てきてんだろうな。いいな、いいな。あと1冊になってしまいましたが、家族が直ぐに借りにいってくれると言うので嬉しい。2017/02/25
たーちゃん
30
へんなつきの正体がまさかまさかの…!?本物の月とのかんぱーいの場面、息子も楽しそうに一緒にかんぱーいと言っていました。2020/09/18
aiaimo`olelo
29
読メ仲間さんから知ることができたうさんごろ、初読みしました!せなけいこさんの初期作品なのかな、私でも知っている今現在有名になっているせなけいこさん作品とは雰囲気が違っていて、それがまたワクワクして楽しかったですo(*゚▽゚*)o せなさんはきっと、九州にある宇佐八幡宮からこの物語を生み出されたのでしょうね。兎八幡宮にお祈りする信心深いうさ達がかわいいです🐰うさんごろが唱える呪文「なむ〜うさはちまん だいぼさつ ウンタラカンタラ...」で息子は大笑い😂今も昔も子どもの心をつかむ楽しい絵本ですね。 7歳2022/12/11
メープル
14
せなさん好きな娘に読み聞かせ。本当変なつき。そして変な月の正体は…。うさんごろの大きなお話。楽しかった。2023/01/28