角川つばさ文庫<br> 新訳 海底2万マイル

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角川つばさ文庫
新訳 海底2万マイル

  • ISBN:9784046319982

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内容説明

海の専門家であるアナロクス教授は、特別な潜水艦に乗ることになり、船長にこう言われる。「わたしたちは海底の世界一周旅行をしようと思っています。あなたは、だれも見たことがない世界を知ることになる」船長の言葉どおり、教授は沈没船の金銀財宝、値段をつけられない大きさの真珠、海に沈んだ大陸など、驚きの世界を見ることになる! 地球でもっとも深い海や南極へ、人類にとって初めての航海。しかし、巨大な氷のかたまりに閉じこめられてしまい……。世界中の海をめぐる冒険物語の大傑作!【小学中級から ★★】

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

徒花

118
おもしろかった。19世紀、海洋学者の先生がひょんなことから謎の人物ネモ船長のつくった潜水艦ノーチラス号で、海底地球一周の旅に出る冒険物語。登場人物の年齢とイラストのギャップとか、南極大陸の下まで進んじゃうぶっ飛びとかはまあ置いておいて、海のものだけで生活するスタイルはロマンあふれる。最後まで明かされないネモ船長の正体とかもなんか魅力的。元祖SFの名作。もちろん子ども向けで読みやすい。2021/10/06

kanki

14
SF海中世界を探検。本当は2万リューで8万キロの旅「野蛮でない人間はいるのでしょうか?」2021/10/15

歩月るな

12
ノーチラス号とネモ船長、といえばもちろんのことなのだけれども、海洋冒険ロマン的な流れの中にも先進的すぎるあれやこれ屋が登場するのと、ずっと舞台が閉塞した潜水艦内と母なる海底、クライマックスが巨大なアレとの決戦、大オチがこの流れ、最後の最後に語り手の冒険日記として閉じていくこの感じ、どっちかというとまたフィールドの異なるラヴクラフトの世界を先取りしているような感じも有るのは、やはり舞台が舞台だからなんだろうと思う。語りの構造はシンプルでわかりやすい。これは、つばさ文庫のベルヌはけーしん先生担当という事か。2020/08/15

れい

9
【図書館】中学生の時に15少年漂流記を読んで面白かったのを覚えていて、今回初読み。冒険小説として海底の様子が描かれている。主人公はひょんなことからネモ船長の指揮する潜水艦の客人となる。七ヶ月をそこで暮らすわけだけど、最終的には脱出を図って通常の暮らしに戻るわけだけど、ベルヌの創造力や先を見通す力は本当に凄いと感心させられた。そして、やっぱり面白かった!2020/09/24

釘宮笙

6
小学生のころに読んだ本をもう一度読む。子どもの頃よりも面白い。謎の多いネモ船長の出自。電気で動く潜水艦。出版が明治維新の頃と知って二度びっくり。海を潜って南極点に到達できるというのは時代の限界だけど。まるで海賊船のような戦いが描かれていたのは知らなかった。数字がよく出てくるが計算すると荒唐無稽になるのがご愛敬(1万八千メートルの深海から4分で海面に上昇するのは時速270km!)。米国の原子力潜水艦ノーチラス号が海中から北極点に到達したのはベルヌのこの小説にちなんだんだろうね。19世紀の冒険ロマンに拍手。2022/02/21

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