出版社内容情報
「整理しない」人が成功する? 超人気ミステリ作家、初のビジネス書。
内容説明
ものは散らかっているが、生き方は散らかっていない。新しい発想は、片づかない場所で生まれる!?目からウロコの知的生産のヒント。自由に楽しんで生きるために大切な思考・価値観。理系作家の創造的仕事術。
目次
第1章 整理・整頓は何故必要か
第2章 環境が作業性に与える影響
第3章 思考に必要な整理
第4章 人間関係に必要な整理
第5章 自分自身の整理・整頓を
第6章 本書の編集者との問答
第7章 創作における整理術
第8章 整理が必要な環境とは
著者等紹介
森博嗣[モリヒロシ]
工学博士。某国立大学の助教授として勤務する傍ら1996年に、『すべてがFになる』(講談社文庫)で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。ビジネスパーソンの抱える疑問や興味に焦点を当てた単行本、新書も多数刊行している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゼロ
112
アンチ整理術という表題から、整理することを批判的に捉えているように思えますが、著者は整理できないと語っています。冒頭でも天の邪鬼の性格と書いてあり、独自の観点で整理できないことを語っています。まず、整理をできる人間はクリエイティブではない。次に整理しなくても、仕事はできる。そして、整理をするのなら物ではなく、人間関係であると言い切っています。余計な柵から解放されることが大事なのでは?と書いてあります。参考にならない人が多いかとは思いますが、ハッとさせられる考え方もあります。今回は読みやすかったです。2019/11/23
鱒子
72
図書館本 冒頭の一文が「森博嗣は天邪鬼である」……うん、知ってる(笑 身の回りの整理、感情の整理、情報の整理、才能の整理。著者の首尾一貫した、ブレない主張が好きです。人の目を気にしてしまうわたしには、たまに森さんの本が必要になるのです。2021/12/15
よっち
47
シンプルな文体や洗練されたロジックが物語を彩る作風でも、実は主な活動場所は散らかり放題だという著者が整理術に関して自分の見解を語った一冊。「メモは取らない」「ほとんどのデータは保存しない」という著者は、ものを整理することそのものよりも、自分自身の頭の中を整理することの方が重要だと考えていて、結果に効率が伴わない整理など意味がないと語る著者がそこから仕事論まで展開していましたけど、確かにそうだよなと思える部分もあったりで、整理整頓することの意味/させることの意味を考えるきっかけをもらったような気がしました。2019/12/04
薦渕雅春
40
「すべてが F になる」のテレビドラマ化がキッカケとなって、著者の作品を読むこととなったが、今まで何冊読んだだろう? 小説は難解で読み応えがあるが面白い。こんなストーリー 、トリックをよく考え出すなぁ と感心するばかり。ところが最近、新書やビジネス本っぽい著書を数多く出している。著者の才能の凄さ、守備範囲の広さに感服する。最近読んだのは『なにものにもこだわらない』だったと思うが、本著と共に自然体で生きている著者の考え方、生き方が滲み出ている気がする。まえがき、と最終章・第8章と、あとがき だけでも面白い。2020/03/05
Syo
36
森博嗣。 ヒロシです。 『すべてがFになる』に 魅了されて以来、 一時期、たくさん読んだけど、 中途半端な終わり方に モヤモヤっとして いつの間にか 読まなくなったけど。 この本。 まえがきを読むだけで もうだいたい分かってしまった 感じ。 そう、コイツは(失礼) 天の邪鬼なのだ。 内容も共感できる部分が 多かった気がする。 片づけなくて、いいのね。 断捨離も。 やるのもやらないのも。 本やCDの整理術が 少しでも書いてあれば って少しだけ期待してたけど。 ないよね。2020/01/18