朝鮮戦争の正体――なぜ戦争協力の全貌は隠されたのか

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朝鮮戦争の正体――なぜ戦争協力の全貌は隠されたのか

  • 著者名:孫崎享
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 祥伝社(2020/08発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784396617318

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内容説明

一九五〇年六月二十五日、金日成率いる北朝鮮軍が三十八度線を越えて韓国に軍事攻撃を行ないました。韓国軍を破り、一気に釜山近辺まで迫ります。ここで米国を主体とする国連軍が投入され、逆に三十八度線を越え、北朝鮮に入り、中国との国境線まで進軍します。そして中国が義勇兵を送り、朝鮮戦争は姿を変え、実質的に米中戦争になります。結局、戦前の三十八度線の境界線を確認して、戦争は休戦します。境界線は、戦争前と戦争後は何も変わっていません。「朝鮮戦争に何の意義があったのでしょうか」。当然の問いです。(「はじめに」より)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

60
朝鮮戦争に対するこれまでの理解を根底から覆される衝撃的な一冊だった。そもそも私は1945年9月に「朝鮮人民共和国」という統一国家の樹立が宣言された事実さえ知らなかった。それを無視して米ソの軍政が国土を分断し、両国の傀儡(李承晩と金日成)が覇権争いをした内戦が朝鮮戦争だと言う。戦争は、巷間伝えられるソ連や中国が背後で操ったのでもなく、米国も介入に消極的だったと著者は力説する。しかし結果的に、この戦いが冷戦構造を定着させ、米国の軍産複合体による世界秩序を招いたのだから、世界史的な意義は甚大だったと改めて思う。2020/08/18

sansirou

7
なぜ朝鮮戦争が起こったのか、その影響はどの国にどんな形で現れたのか、1つの見方を示している。読み応えありますね。2021/02/01

Yoshiteru Hayashi

3
日本の敗戦により解放された朝鮮半島が独立を巡って激烈な南北戦争に発展し、米軍や中国軍も参戦して休戦になるまでの激動のドキュメント。読み応えあり、考えさせられます。2021/02/02

鯉二郎

3
いつも見ているネットメディアIWJに孫崎氏が出演し、本書の紹介をしていたので購入し読んでみた。不勉強な私は第2次大戦後の歴史を日本を中心にとらえる癖から抜けられず、隣国で起きた朝鮮戦争について知らないことが多すぎた。38度線、朝鮮特需、警察予備隊創設など断片的な言葉を知るのみで、それらの経緯や背景などは本書を読んでようやく理解できた。 2020/08/15

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