小学館文庫<br> パーフェクト・クオーツ 北の水晶

個数:1
紙書籍版価格
¥880
  • 電子書籍
  • Reader

小学館文庫
パーフェクト・クオーツ 北の水晶

  • 著者名:五條瑛【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 小学館(2020/08発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094067903

ファイル: /

内容説明

北の後継者暗殺の裏側を描いた衝撃作!

読書メーターなど、ネット・レビューでも「名作」と賞される大藪春彦賞受賞作『スリー・アゲーツ』に続く、待望のシリーズ最新作!

日本と北朝鮮、二つの国に二人の子を遺して男は死んだ。
米国国防総省(ペンタゴン)直轄の情報機関に所属する葉山隆(はやまたかし)の元に、男から52本もの古いカセット・テープが届く。
録音されていたのは男の告白。北の情報機関〈三号庁舎〉の一員として知るかぎりのすべてを語った内容だった。
その中で、北の完璧なるスパイ“石英(ソギョン)”の存在が明かされる。そして大がかりな情報網を統べるというもう一人の大物スパイ“カタツムリ”。

北が作った精巧な偽ドル紙幣“スーパーK”の流通を阻止しようと米韓合同で行われたソウルでの摘発作戦は、米韓に多数の死者を出すというさんざんな結果に終わったが(前作)、その原因は、米韓の情報網に開いた巨大な穴からの情報漏洩だったという。
葉山はその巨大な穴に、石英とカタツムリが関与していると見て、調査を始める。

一方、米日の経済制裁に反発して、北朝鮮は突然、国境近くの経済特別区・開城(ケソン)工業団地を封鎖した。
巨額の投資をしていた京星(キョンソン)グループの代表・重貞高平(しげさだたかひら)は、一千億ウォンに及ぶ損失を取り返すべく、米日にある取引を持ちかける。
その内容とは、北の後継者の一人だった“ヨハン”亡命の手引きだった。
ヨハンは、北朝鮮が国を挙げてアメリカを標的とする大量殺戮兵器を開発しているという確実な証拠を握っていた――。

「他の血を残しておけば、それは必ずや新たな災いを呼び起こす。誰かがその血を利用しようとするからだ」
日本人の想像を絶する北朝鮮という国の実態。
米韓の隙を突いてマレーシアの空港で起こる“ヨハン”暗殺事件。そして切り札をなくした取引の行方は?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kei302

63
本編もぐいぐい読ませるけど、五條瑛先生のあとがきが切なくって。 シリーズの1作目が世の中に流通していない、大丈夫、図書館にあるから。エディも葉山も、あなたを待っています。 半島がらみの事件や企業がリアル。 石英は やがて水晶になるのです。誰のことなのかよくわからなかった。葉山に一票・ちがうけど。 2020/12/12

RIN

26
待ちに待った鉱物シリーズ3作目。前作から随分時間が経っているが、番外編がちょくちょくあったためにそれほどの違和感はない。でも長編でがっつり読みたかったから嬉しい。重なり合ったパラレルワールドのような幻惑的な世界観は五條さんにしか描き出せないエスピオナージ。スパイものはどれもそうだが、国家に忠誠を誓いながらも孤独に闘う姿はもの哀しい。今作、少し前のあの事件絡み。暗躍の舞台は日本なのに北vs米で日本が蚊帳の外なのは相変わらず情けない。『碧き鮫』も早く読みたし読み終えたくなしで複雑(泣)。2021/05/09

Syo

25
あの事件か。 しかし、凄いな。2021/08/28

23
北のあの国は、どうするつもりなんでしょう。さらに北のあの国は、進行形でやってますし。戦争は、ヤです。今作のように情報戦は、国内でもされてるんですかね、怖い怖い。2022/05/02

マムみかん(*ほぼ一言感想*)

21
モデルとなっている事件が起きた時には、「事実は小説より奇なり」と驚いた。 でも、小説でしか書けない真相もあるかもしれない☆2024/12/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/16238597
  • ご注意事項

最近チェックした商品

 

同じシリーズの商品一覧

該当件数2件 全てにチェックを入れる/全てにチェックをはずす