中公新書<br> 谷干城 憂国の明治人

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中公新書
谷干城 憂国の明治人

  • 著者名:小林和幸【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 中央公論新社(2020/07発売)
  • 夏至&父の日!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~6/21)
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  • ISBN:9784121021038

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内容説明

坂本龍馬の二歳下に土佐で生まれた谷。幕末期、藩主山内容堂に見込まれるが、尊皇攘夷、倒幕の志を持ち各地を奔走。明治維新後は、軍人として台湾出兵、西南戦争を勝利に導き名望を集める。初の内閣で入閣するも、西欧見聞後、議会の重要性、言論の自由を主張し藩閥政府を批判して下野。以後、貴族院を舞台に日清・日露戦争で非戦論を貫くなど、国家存立のため国民重視を訴え続けた。天皇と国民を深く愛した一明治人の生涯。高知出版学術賞受賞作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

57
『板垣退助』に登場する人物像に興味を抱き積ん読本を手に取ったが、大当たり。特に後半の貴族院議員としての活動は、自分の貴族院に対するイメージすら大きく変えてしまった。著者はまもなく還暦のベテラン。院生時代にある研究者に谷を研究対象としたいと話したときに、「国粋主義者の親分」との評価を下されそれを見返したいと思ったそうだが、その思いは叶っていると思う。まさに代表的な明治人であり、右とか左とかではない、保守の人であったと思う。そして国に人が属するのではなく、天皇制であっても人が国を形作るという視点の持ち主だ。2020/12/17

スー

23
63児玉源太郎の本を読んで初めて知り、その後は山川浩の本にも登場、西郷軍から熊本城を守りきり敵だった山川浩を日本と会津藩士の為と説得して軍に仕官させることに成功する、武に優れ義侠心を持った人物という印象でした。西南戦争後は登場しなくなったので気になっていました。谷干城は坂本龍馬や武市半平太や中岡慎太郎と年が近く土佐の重要な人物でその後は政治家になり板垣退助より民主主義的だったようです。2019/04/24

18
中々面白かった。尊王攘夷、倒幕派として活躍。江戸城無血開城には批判的で江戸で戦をしていれば東北転戦で多くの人命を失うことは無かったと述懐する。西南戦争では熊本鎮台の司令長官として政府軍の勝利に貢献、その後、藩閥政府に入ることを拒み、貴族院議員として藩閥政府に対峙し、国民と国家の平和と繁栄をひたすら願って戦った一生。足尾銅山鉱毒事件にも真摯に取り組み、住民の救済に東奔西走する。日清・日露戦争には勝利後も批判的に接し、将来いずれが正しかったか分かると超然としていた。こんな維新の元勲がいたのかと痺れる感じだった2025/11/04

ジュンジュン

11
権勢に媚びず、時流に流されない、独立不羈の人。故に、常に傍流を歩む。藩閥政府の専制主義に反対するが、政党の極端な個人主義にも拒否反応を示す。干城が求めたものは「公」即ち国家への奉仕。だから、軍人として西郷軍(賊軍)から城を死守するし、貴族院議員として軍備増強にも戦争にも反対する。谷干城は国粋主義者?no,He is 明治人!2022/03/09

bapaksejahtera

10
谷は名前の故か記憶はするものの良くは知らぬ明治の政治家という印象だったが中々に敬服する所の多い人物である旨了解した。西南戦争で西郷軍を熊本城に引き付け政府軍の勝利に大きく貢献し以て近代軍の士族軍への優位を示した事で明治国家の安定に寄与して世の評価を得る。幕末の尊皇攘夷活動から始まる谷の政治家軍人としての成長を辿る本書の記述は分かり易い。新聞条例撤廃、貴族院の強化と行政監視、足尾鉱毒事件の援助。天皇大権の政府からの隔離、日清日露戦争や対外拡張への反対等実らなかった主張も多いが、明治人の気骨良心を垣間見せた。2020/09/01

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