内容説明
モーゼやキリストの足跡を東北などに見出し、超国家主義の福音の書としても迎えられた超古代史の夢を紡いだ『竹内文献』とその偽作者・教主竹内巨麿の実態に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
スプリント
7
トンでも本やオカルト本によく登場する竹内巨麿を取り上げた本です。なかなかに濃い人生を歩んでいることがわかります。2020/04/14
inaryoXD11
0
タイトルとは違い、居麿氏というより竹内文献を取り巻く人々に焦点が当てられている。戦前・戦中の話からスタートしていて、何のことか?と思いつつ読み始めました。「超国家主義」が居麿氏の思惑だったのかどうかはわかりませんが、当時はそこで日本民族の優秀性を主張するお偉方が多くいたようです。 何度か現れる表現ですが、現在はサブカルチャーとして、おかしみの対象として位置付けられているとの著者の認識。まあよく言ったと感じる表現。成り立ちがわかったのでぼくは卒業かな…。2020/07/28
魔威駆
0
表紙の竹内さんがイケメンすぎる。大戦時の日本人の劣等感や寄る辺を求める心理を突いたことで、荒唐無稽な教えでも鵜呑みにさせた教祖の巧みさよ。それとも絵空事だと分かっていながらも、信者は日本民族の誇りから妄信する事をやめられなかったのか。2020/07/11