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内容説明
ルネサンスはペストと経済危機からの再生だった!?
あのルノワールはフリーランス処世術の達人だった!?
人々の知恵と工夫が経済を動かし、
さまざまな困難を乗り越えてきた!
名画を通して学ぶ画期的な世界史入門。
登場するのは神父、軍人、商売人、国王、高級娼婦、画家に画商・・・
レオナルド・ダ・ヴィンチもナポレオンも!
有名無名の彼らが悩みながら奮闘し、
切り拓いてきた世界史の舞台裏へご案内します。
ナビゲーターは、講演などでひっぱりだこの人気公認会計士。
愛と情熱をもって縦横無尽に絵画と経済の関係を解説していきます。
名画に隠された経済再生のヒントもお見逃しなく!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
84
経済史としては内容が薄いし、美術史としては単線的ではあるけれど、でも、これはいい本だと思う。サービス精神旺盛な著者の軽妙な語り口から、14世紀以降のヨーロッパの歴史の流れが分かる。ゴシック→ルネサンス→バロック・ロココ→新古典派・ロマン→印象派と絵画史を辿る構成を通じて、それらの様式がなぜ生まれたのかという社会的背景がうまく説明されている。物事を単純化しすぎることには弊害もあるが、大きな流れをつかむためなら、このくらい大胆でもいいと思う。何より、著者の、訴えかけるような熱い思いが伝わってくるのがいい。2021/02/04
ひなぎく ゆうこ
21
名画・経済・世界史が一度に学べる、なんともお得な一冊です。世界史に沿って話が進むので、なんとなく知っていただけの絵画も、一気に線でつながりました。 人や物が動き、交流地で新しく技法が生まれ 文化が花開く、この流れは繰り返されるようです。 次のルネサンス「再生・復活」を見るためにも、今はグッとふんばる時期だと自分に言い聞かせました。2021/01/15
ta_chanko
19
ペスト後のイタリアで花開いたルネサンス期の宗教画(ダ・ヴィンチ)。海運業の発達で栄えたフランドルの油絵(ブリューゲル)。プロテスタントの新興国オランダで活躍したフリーランスの画家(レンブラント)。イタリアに憧れて美術学校を設立したフランス(ブーシェ、ダヴィド)。産業革命の光と影を描いたイギリスの画家(ターナー、ボガーツ)。アメリカに渡ったピューリタンが好んだ印象派(ミレー、ルノワール)。屈辱の歴史も受け止めてアイデンティティーを示すメキシコの壁絵…。2020/11/23
はる坊
17
国の経済活動に伴う、絵画の変遷を辿る。 その時々により人が求めるものが変わるが、絵画もまさにその時代の要請に従い、その表現法が変わってきた。 イタリアのルネサンス、フランスのロココ主義、オランダでの北方ルネサンス、絵画をビジネスへと変えるイギリス。 様々な国が密接に関わり合う中で変化していく様は面白い。2020/10/21
はふ
14
絵を見る意味は「視野を広げる」ことにあると思う。と作者は言う。本書を最後まで読むと、あぁなるほどなと、納得させられる。 絵画は芸術の分野の印象が強いが、実は経済とも大きく関わり合いがあった。絵を売る者や、絵を儲ける為に描くか自由に描くか葛藤する者、そして、貧困に喘ぐ者や裕福な暮らしをしてきた者たちの物語が、絵画や、絵画を取り巻くものから垣間見えてくる。 歴史を学ぶ上で、大切なのは多角的な視点だと思う。普通の歴史本に読み飽きた人は、本書のような本をたまには読んでみても、楽しめると思います。2021/08/30