ミハイル・ゴルバチョフ 変わりゆく世界の中で

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ミハイル・ゴルバチョフ 変わりゆく世界の中で

  • ISBN:9784022516930

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内容説明

1987年12月8日、米ソの間で中距離核戦力(INF)全廃条約が調印されて32年。トランプの米国が条約破棄を表明し、翌年失効した。「新冷戦の始まり」との声も聞かれる世界はどこへ行くのか。ノーベル平和賞のゴルバチョフが当時と今を語り尽くす。解説・佐藤優

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

88
巻末の佐藤氏の客観的な解説が要点を突いている。党に縛られ、あと1歩踏み込むことができずに、潮流を見誤る。マドリードの会議の回想録が痛々しくも感じる。右腕不在も、悪循環の要因と推察。対照的に、シュルツ国務長官の存在感が光る。空気を見極め、空気を築く。最も印象的なのが、レーガン大統領訪ソ時の赤の広場散歩時の写真。3歳の子供の溢れる笑顔。両国民が求めているのは(核兵器競争ではなく)これでしょ!正直、後味の悪い退任劇。とは言え、氏の果たした役割は、もれなく歴史に刻まれる。唯々平和な余生を過ごしてほしいと願うのみ。2020/10/25

踊る猫

34
今となっては笑い話にもならないかもしれないが、第三次世界大戦や核戦争の危機すら叫ばれていた時代を終わらせた立役者のひとりがミハイル・ゴルバチョフだった。彼は平たい筆致で(翻訳も優れていると判断する)舞台裏でなにが起こったのかを記録する。その足取りは決して綺麗なものであるとは言えなかったが、民主化と自由というモットーを忘れず国民のために尽くした彼の姿は興味深い。環境問題やグローバリズムという難題に直面しつつも人と積極的に会い、己をヴァージョン・アップさせ続けたアクティヴィストとしてのゴルバチョフがここに居る2020/08/28

はるわか

13
1986年米ソの核弾頭7万発、核開発競争ピークに。ペレストロイカと新思考外交に踏み出したゴルバチョフ共産党書記長と、ソ連を「悪の帝国」と指弾していたレーガン米大統領が85年ジュネーブで初顔合せ。87年中距離核戦力(INF)全廃条約締結。初の核兵器削減と東西冷戦の終結に導いた底流に、協調と相互協力の追求、政治思考の非軍事化、人類共通の利益の存在を認めるという信念。対立していた米ソのリーダーが、相手側の「国内の敵」抵抗勢力をも勘案、核戦争からの解放に向かって意思疎通を図り、共通の活路を見出した深謀遠慮の記録。2021/02/11

くらーく

6
回想録なのかねえ。私が若い頃に、まさかソ連と言う国が無くなり、東西ドイツがひとつになるなんて、思ってもみなかったことが起きた時代でしたなあ。日本は、バブルに浮かれていた時代でしたな。 改めて、ゴルバチョフがいなければ、世界は変わっていなかったかもしれないと思わざるを得ない。よく、あの時代のソ連で生き残りトップに君臨出来たな、と。西側のリーダーも傑出した方々が揃っていたな。歴史ってこうやって作られるのだねえ。今はどうだろうかねえ。歴史は振れるからな。。。 残念ながら核の脅威については、戻ってしまったかねえ。2021/06/26

にわ

3
融和・協調という姿勢は、弱腰に見えて実は強く賢き者にしかとれない。強硬姿勢の方が賛同者の支持は得やすいし、カッコもつく。しかしその先にあるのは、面子を保ちたい互いのエスカレーションであり、最終的には核兵器による人類の自滅という最悪の事態。そのことを誰よりも理解し、現実的な解決策を模索したのがゴルバチョフだと思う。彼が築きつつあった理想的な平和の世界が、また元の木阿弥に戻った今、どのような思いで亡くなったのだろうか。2023/01/10

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