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内容説明
保護主義,関税引き上げ,貿易戦争──自由貿易の利益は,それがなくなるまで気づくことはできないのか? 人々が抱きやすい貿易に関する誤解を解くために,日常生活との関わりの中から自由貿易のメリットとデメリットを整理したうえで,冷静にその是非を考える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かろりめいと
3
結構難しかった。自由貿易の是非について一般向け(たぶん大学生以上)に書かれたもの。グローバル化・相互依存化で貿易関係も複雑になった。「貿易黒字=良い、貿易赤字=悪い」と簡単に言えるほど単純ではない。今までTPPってどうなん?って思ってたけど、必要ということが分かった。相変わらず日本農業は保護されているということも分かった。とても面白かった。2021/02/08
四ツ谷
3
なかなかの良書。貿易収支を見ていて、巨額な赤字を出している米国はなぜ未だに経済大国でいられるのか。そもそも貿易統計が表しているのは何を意味するのか疑問になって手に取った。貿易収支が赤字であることを今まで自分は「悪」だと考えていたが必ずしもそうでないことを知ることができた。自由貿易に対する反対意見の声が大きい分、本書のような自由貿易賛成派の意見は貴重だと思う。関税や幼稚産業保護の難しさ、自由貿易との個人への影響など、マクロからミクロまで簡単に幅広く解説されている…(ヽ´ω`)2020/08/12
2021 GT
0
貿易赤字は悪なのか、という命題から始まってバターの供給不足や焼酎の酒税が上がった件など、貿易や経済の素人にもわかりやすいテーマがあって大変面白かったです。2023/05/15
smach
0
基礎的なところから懇切丁寧・かつ親しみやすい例と一緒に分かりやすい文章で解説されており、なおかつ体系的に国際経済学のあらましを理解することができる。しかし経済系専攻の学生であったり、ある程度の知識があれば比較優位などについての詳説が煩わしく感じることもあるかもしれない。が、熟知している部分は読み飛ばしながらでも読む意義はあると思う。特に第6章の政策決定プロセスからの切り口は新鮮で大変面白く読んだ。 2023/01/18