内容説明
「生の声」は時に告白であり、懇願であり、叫びであった……
令和に伝え残すべき最後の証言
取材生活20年余の集大成にして歴史ノンフィクションの金字塔
新たな史実や秘話と出会う全8章
第1章日本統治下の生活
第2章日中戦争
第3章軍人たちの戦い
第4章特攻隊
第5章空襲と終戦
第6章ソ連の侵攻
第7章東京裁判
第8章抑留
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かっくん
5
ペリリュー島にて鎮魂のため頭を下げられる平成の両陛下の写真が本書の表紙となっている。本書に収められている戦史の証言者たちは1910年代から20年代の生まれの方たちがほとんどで、全員が遠くない将来に鬼籍に入られることになるのだろう。昭和の戦争を生きた方たちの人生をいかに後世に残していくべきか、時代のバトンを引き継いだ我々世代の課題である。2024/10/19
めっかち
3
先の戦争に関連する証言を元としたノンフィクションのオムニバス。今や、大東亜戦争を主体的に経験した方々はほとんど鬼籍に入ってしまった。「南京大虐殺」は史実かの如く扱われ、ソ連による抑留も忘れられようとしている……。真の「反戦」思想は、本書に出てくる方々の声へ真摯に耳を傾けることからしか生まれてこないだろう。2024/05/10
まり
1
102020/08/10