内容説明
女子が苦手な高校生・湊人は、見慣れない同級生・繭から告白をされる。断るつもりも彼女の勢いに呑まれ、つい交わした約束。それは一冊の手帳に書かれた未来日記を、一緒に叶えることだった――。儚い恋愛青春物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
37
女子が苦手な高校生・湊人は、見慣れない同級生・繭から告白をされ、断るつもりが彼女の勢いに呑まれ、二週間限定で彼女の願いに付き合うことになる青春小説。湊人が女子を苦手とする遠因となった元カノとの苦い記憶。冬休みの二週間で一冊の手帳に書かれた未来日記を湊人と一緒に叶えてゆく繭の真意。思い出す元カノとの過去の記憶がある一方で、共に過ごすうちに繭に対する想いも変わっていって、謎の真相自体はだいたい想像の通りで、繭が抱える想いもまたなかなか複雑でしたけど、最後の願いに繋がる可能性を残した結末には希望を感じましたね。2020/09/03
なみ
12
女子との関わりを避けてきた湊人に、ある日突然、神崎は恋人のふりをしてほしいと告げる。 やがて神崎が、湊人の元恋人、叶絵と関係があることに気づき始め──。 最後まで読んでから、改めて神崎の視点で物語を追ってみると、切なさが込み上げてきます。 最後の一ページも素晴らしかったです。2020/08/09
まるよし
5
ライトノベルと分かってての読書。純文系に疲れて休憩として。最後のシーンがあるから最後まで読んでてよかった、と思えた。ストーリー自体はちょっと無理な設定はあるものの、割り切れば楽しめます。ライトな中高生向きデス。2022/06/19
史
4
割とオーソドックスな青春物語。しかしあたしは根幹部分は気に食わない。王道で定番だというのはわかるけれども、でもやっぱり、正直あまりにも巷に溢れすぎているので少し辟易。ただ、最後の一節はかなりぐっとくるのも事実。というか、そこがメインであったならば、よくあるパターンを崩せた話になってたのになと思う。ということで（こういう話を読んだ時に毎回書いて恐縮ですや、こういう話をあまり嗜んできていない人ならばそれなりに味わえるのではないでしょうか。という作品。2022/11/04
sachan
4
前半は未来日記を叶える為に二人で出かけてウキウキな楽しい話なのに、後半がらっと変わって重く苦しい感じ。 所々に出てくる日記、繭と湊人の会話から「もしかして…」っと、結末が想像できたが、まさかそれ以上の展開になるとは。 歪な三角関係性、繭の行動と叶絵の失踪、、、 最後に突き付けられた現実。 どうしたらいいのかわからない、ただただ辛くて悲しい。 でもラストの叶絵の手帳の一言に、2人の未来がいい方に進むといいな🥺2021/04/02
