内容説明
役者の卵・戸張美里が友人の代役で受けたオーディション。それは奇妙なものだった。時間は夜中の十二時。場所はマンションの一室。そこで待っていた男からの指令は、十二年前に失踪したある娘になりすまし、母親の家を訪ねることだった。美里は不審に思いながらも持ち前の好奇心と役者根性から、仕事を受けてしまうが……。役者の卵がにわか迷探偵に!? 連作ユーモア・ミステリー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イケメンつんちゃ
28
ママコチャ さすがのG1馬貫禄が違う 二時間待たされる整形外科は 謎の休診 アオキスーパーには みどりのジャージでお馴染みの 柴田パイセンを見かける オリエント急行殺人事件 なたね梅雨の火曜日 なにわのブラックダイヤモンド レビューさんのオススメで お取り寄せ致しました 少しふるい 赤川次郎ワールド ライトツナ 役者のたまご 彼女の闇バイトは いろんな事件を引き起こす 五つのショートストーリーは 楽しい ジャスミンティーは眠り誘う薬 呪われた家族 エリックブラザーズ アイアンクロー ローラー作戦 赤川次郎2025/03/04
☆初音☆
18
5つの連作短編集。役者希望の美里がうけたオーディションとは。。。舞台などで演じるのではなく、実際の生活を演じる。どたばたあり、面白かった。最初の方読んだことあったような。気のせいかな?続編も読んでみよう。2019/10/27
犬好き
16
何度目かの再読。依頼を受け、日常の中で芝居をする女優志望の女性が主人公のミステリー。短編でサクサク読めます。随分前の作品なので時代背景が古いはずなのに、余り古さを感じる事なく楽しく読めます。赤川次郎作品の女性は元気で強くて魅力的だからかな。2018/09/13
白雪ちょこ
11
突拍子もないような設定がぶっ飛んでいて、面白かった。 役所を目指している主人公の美保が、謎の男からの依頼を受けて…といった感じになっている。 真夜中のマンションの一室で、依頼人の役を演じつつ…といった流れになっている。 短編全5話となっていて、トリックや犯人の動機というより、その人達の企みは?といった感じを解いていくところが、面白い。 続編も出ているようなので、次回もどんな役を演じることになっているのか楽しみ。 ボーイフレンドの、今井もいい味が出ていて好き。2025/02/22
kaizen@名古屋de朝活読書会
10
売れない女優が、真夜中にオーディションという名目で呼び出され、 実際に存在する女性または架空の女性の振りを実生活でする。 本人に依頼されることもあるので、詐欺で訴えられることがないような配慮があるのが憎い。 危険な目にあうので、緊急避難、スタントだという言い訳も効く。 実際に、演じている人間が、他の女優のスタントにもなるという、入れ子構造もある。 赤川次郎の作品を書くときの技がいろいろ盗める作品だ。 報酬の額は、インフレがあることを想定して書いていないところが赤川次郎らしくてうまい。 2011/08/14