内容説明
読者、メディアから大反響、続々重版!
南野拓実選手、酒井高徳選手、推薦!!
困難に陥ったひとりの人間のありのままを綴った渾身のノンフィクション
プロサッカー選手としてJリーグデビューをはたした2016年春、
突如、急性白血病と診断された早川史哉選手。
移植手術を行い、闘病、リハビリ、トレーニングを続け、
2019年10月、ついに3年7カ月ぶりに公式戦のピッチでフル出場を遂げた。
はたして、彼はどのような想いで日常を過ごし、どのような壁にぶつかり、
どのように受け入れ、どのように生きてきたのか。
もがき、苦しみ、そして歩き出したひとりの人間の、
ありのままの生きかたを綴った渾身の一冊。
【目次】
第1章 開幕戦
第2章 サッカーと共に
第3章 窓の中、窓の外
第4章 一進一退
第5章 そして歩き出す
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kou
19
自身の弱さと向き合い、そして、そんな中からでもプラスになることを探す姿勢には感服した。何より自身の経験した事を全て無駄にせず未来に繋げようとする姿には、読んでいて、何度も勇気をもらった。人として学ぶことが多い一冊だった。2020/01/20
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17
《希望と絶望が交錯するなか、絶望に足を踏み入れたときの僕の支えになったのは、やはり「人の顔」だった》(P.88)→デジタルな言葉だけでは、人は歩き出せない▼湘南との試合がJデビューだった早川選手には、うまく表現できない複雑な思いがある。それにしても、こんな壮絶なストーリー(現在進行形)が、お涙頂戴でなく淡々とまとめられていることが「良い」と思った。作り手の飾らぬ姿勢はシンプルな装丁にも表れている。2020/01/11
尿酸値高杉晋作
12
自分の弱さを受け入れつつ前向きに生きようとする著者に共感。 自分も持病があるが、それを嘆いていてもしょうがない。それを言い訳に活動範囲を狭めてしまうのは馬鹿馬鹿しい。 都度、目標を作って励みたいものだ。2020/07/28
hiro75kg
8
白血病という病との戦いに加え,「いつ再発するのか」という精神的不安。実際軽い鬱病に罹っている思われる節もあり。数々の苦難を乗り越えてきている一流のアスリートですら,これだけの不安を抱えての闘病生活。ここに書けなかった苦悩もきっとあるはず。史哉選手の葛藤に「共感」などという軽々しい感想は書けない。それを感じさせないピッチ上での現在の姿に感嘆。新潟サポーター必読の書。2019/12/10
qrqrqr
6
シンプルな文章で、とても読みやすかった。 白血病の苦しみの中でSNSを活用して自身の感情をコントロールしている様子が印象的だった。2020/05/18