内容説明
「ちょんの間」と呼ばれる小さな風俗店が立ち並ぶ行ってはいけない町が、アートの町に生まれ変わった!実際に黄金町で暮らす著者が描く、新しい町づくりの物語。
横浜・黄金町。「ちょんの間」と呼ばれる小さな風俗店が立ち並ぶ“行っては行けない町”が“アートの町”に生まれ変わった! 撮影場所を探して偶然黄金町に足を踏み入れたカメラマン志望の女子高生・志織は、パンクカフェのマスター・山名を通じ、この町の歴史に触れることに。昔からの住民、新たにやってきたアーティストたち――それぞれのこの町への思いが、志織の心を次第に動かしてゆく。実際に黄金町で暮らす著者が贈る、新しい町づくりの物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナミのママ
31
横浜・黄金町。「ちょんの間」と呼ばれる20分1万円の風俗店が並ぶ行ってはいけない町がアートに生まれ変わるまで。…川崎で育ったので黄金町がどんな場所かある程度は知っており、まさに「女性が行く場所ではない」と思っていました。しかしこれを読むまでその危なさは、薬物、路上生活者、売春など、戦後から引き続いているものとばかり思っていました。そうでなかった、2000年になってからこんな店が新たにできていたとは知りませんでした。みなとみらいからも近いこの場所、これから新しい名所となることを願います。2014/08/23
あられ
8
なんの予備知識もなく読んでみたら。違法風俗店一掃大作戦! パフィー通りなんて、かわいらしい名前なのに、売春街だったとは。高架の補強に伴い、追い出された店が街に移転し、溢れだし。。。「風俗拡大防止協議会」を結成し、根回しを駆使し、念願の一掃へ。すごい! 我が街を大切に思う気持ち、子どもに言い訳しない街、アートで再生へと、冒険しているような躍動感。こんな街が実在している。やればできるんだな、と感動的。おもしろかった♪2014/07/31
ショウジ
7
かつての黄金町しか知らず久しぶりに黄金町に行ってみたいと思ったら、まずこれを読んでから足を運んでみると今の黄金町が愛おしく感じるかもしれません。地方の街づくりのヒントにもなるかなと思いました。2015/01/27
nyanco
6
地元・横浜が舞台。みなとみらいや、赤レンガ、ちょっとオシャレな観光地のすぐそばに、風俗街があったなんて知らない人も多かったんじゃないかな。実は、私もあまり詳しくは知りませんでした。アーティストの街として生まれ変わってからしか、その場所に行ったので…川沿いに並ぶ、間口の狭い店が並ぶ、不思議な場所でした。この場所の物語を、カメラ好きな女子高生に語らせるという手法がとても良かった。続→2014/07/13
devil
4
83年に移住して神奈川区に引越すまでの30年お世話になった中区です。でも、2005年の出来事がこの物語で輪郭ハッキリしました。大岡川の桜や鯉のぼり、野毛に続く辺り一面本当に懐かしなあ。横浜離れて一年過ぎそうですが。2020/08/25
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