内容説明
幸せな会社を作るために、わたしたち闘います!『D列車でいこう』の著者が不況の現代に贈る、元気が出るビジネス小説。
一度辞めた大日本鉄鋼に呼び戻され「第三企画室」を設置してから一年。新会社として独立した新会社オルタナティブ・ゼロでは旭山社長のもとで風間麻美、楠原弘毅がそれぞれの仕事をこなしていた。そんなある日、大日本鉄鋼の日枝から電話が入った。外資系企業のヒッタイトが大日本鉄鋼を買収するという。そんなことになれば子会社であるオルタナティブ・ゼロは切り捨てられることに。三人は会社存続のために知恵を出し合うが……。『幸福な会社』続篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Walhalla
13
前作『幸福な会社』からの続きです。 とても読みやすい作品ということもあり、前・後編を一気読みしました。 世の中の情勢など、いろいろ勉強できて良かったです。 ただ、ストーリーの結末が描かれていないところが残念ですね。 もしかして、さらに続編があるのでしょうか。 同氏の作品では、『D列車でいこう』を入手済みなので、近々読みたいと思います。2016/02/03
洋平
11
MSもamazonもGoogleもない物作りの国・日本は、国内で一番高性能な地球シミュレータも世界じゃ31番目。日本でしか作ることができない物が殆ど無くなってしまった今、大量生産型の製造業が国を支えるメインプレイヤーで居続けることは難しい。大日本鉄鋼から独立したオルタナティブ・ゼロが目指すのは、アジアの量産工場とコストダウン競争をするのではなく、国内需要を国内で満たす究極の多品種少量ビジネス。だがそんな折、親会社が敵対的TOBの標的に。そこに、かつてのライブドア事件のようにホワイトナイトが現れ…なかった。2012/12/12
merry
10
新入社員の仕事入門にぴったりかも。仕事をすることとは?社会の中でどう会社を生かしていくべきか?小説というよりも、入門書として読むべし。2013/11/14
スプリント
9
いわゆるお仕事小説です。シリーズものですが本書から読み始めました。ストーリー展開よりも仕事の本質論に重きがおかれていて面白かったです。就職したての新人君が読むと日々の仕事に疑問をいだいてしまうかも。2016/06/12
詩界 -うたか-
6
幸福な会社、続編。三人で設立するお仕事小説なのは変わらないけど続編ありきなおわりかた。2020/08/05