新装版  渥美清 わがフーテン人生

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新装版  渥美清 わがフーテン人生

  • 著者名:渥美清
  • 価格 ¥1,300(本体¥1,182)
  • 毎日新聞出版(2020/07発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784620325927

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内容説明

「男はつらいよ」50周年記念名優がのこした唯一の自伝!

「渥美清さんの顔を想像すると、それだけで緊張がほどけて心が温かくなる。精神の自由が人間にとってどれほど大切かを教えてくれる彼の魂が「寅さん」を生んだ」山田洋次(映画監督)
本書は、「男はつらいよ」シリーズの主演俳優として知られ、1996年に逝去した名優がのこした唯一の自伝です。
幼少期から浅草芸人時代、結核での入院生活、TVデビューのころ、アフリカロケの思い出、そして「男はつらいよ」との出会い。
抱腹絶倒のエピソードが満載、「男はつらいよ」にとどまらない、渥美清の多面的な魅力が堪能できます。
寅さんを彷彿させる軽妙な語り口もたのしい、波瀾万丈の役者一代記となっています。

目次

第一巻何かとダメな日々
第二巻玉ノ井通いのころ
第三巻ハジキをもったころ
第四巻テキ屋立志篇
第五巻フランス座珍優伝
第六巻病院につづく坂
第七巻あら大丈夫だったわね
第八巻患者百態
第九巻四角い顔とブラウン菅
第十巻ターザンと私
第十一巻アフリカの夜
第十二巻サルとカバとサイ
第十三巻ゴリラの悲しみ
第十四巻アフリカの木曽節
第十五巻「男はつらいよ」誕生
第十六巻寅に惚れて
第十七巻みなさまお別れです
解説寅の素顔のあぶり出し(森卓也)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yamatoshiuruhashi

59
渥美清の聞き語り本。彼の生い立ちから不良時代、浅草、そしてフーテンの寅さんまでの半生を語る。昭和51年、寅さんの「葛飾立志編」が公開されている時にサンデー毎日に連載されたもの。個人的には奇しくもこの作品が寅さんを劇場で観た唯一の映画である。語りを書き起こしているのだから、読んでいる最中に寅さんのあの口調が蘇る。個人的には「拝啓天皇陛下様」の話が全く出てこないのが寂しい。森卓也の後書によれば、渥美は全く素顔を見せない人だったとのこと。それでも私の渥美清は「拝啓」の山田正助であり、松竹の喜劇役者である。2024/02/03

ツキノ

19
2019年7月発行。サンデー毎日の「聞き書き」シリーズの連載をまとめて1996年(没年)に発行されたものの新装版。連載時は昭和53(1976)年、男はつらいよ第16作がお正月映画として封切られた年。板橋の下町で生まれ育ち、学徒動員中の話、テキ屋家業のおじさんの口上に魅せられ、役者稼業に足を踏み入れたきっかけ、結核の闘病生活、アフリカロケでの出来事等々。新装版で映画評論家森卓也氏による解説がつけられたが、穿った見方がわたしは好きではなかった。2023/03/20

たかし

4
今ではとても書けないようなことを連発。 渥美さんの生い立ちや青春時代を垣間見えて楽しかった。2021/09/27

みゃんぱ

2
寅さんに対する親しみと愛着が、役者としての渥美清に対する興味へと滲み出してきてこの本を手に取った。倍賞千恵子は、さくらさんと呼ばれることに嫌気がさしていた時期もあったと語っていたし、渥美清も晩年は寅さんを演じるのがしんどかったのではと思ったりする。死後にご家族が発表した家庭内暴力の話も軽く見てはいけないとも思う。寅さん=渥美清さんではない。しかし渥美清という俳優によって寅さんという人がどうやって作り上げられたのか知りたかった。軽やかな笑いと哀愁に満ちた寅さんの姿を、また改めて見たくなった。2024/01/19

mocotaro

1
寅さんのようで寅さんでない、渥美清さんはどういう人なのかが少し伺える本。病 まだ売れない頃から、大病をしたこと、アフリカでの強烈な異文化体験、寅さんのことが語られている。印象としては、冷静で落ち着いているが自身の好奇心とか周りを楽しませることを大事にしている人なんだなということ。海外旅行が好きだったというのも意外。(寅さんと違うからか)渥美さんの著作はほかにあまりないはずなので貴重な一冊である。2020/12/22

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