出版社内容情報
孫堅亡き後、孫策は伝国の玉璽をカタに袁術から兵を借りて立ち上がった。孫策は楊州の劉ヨウ攻撃を皮切りに、快進撃を続ける。孫策の勇名は天下にとどろき、小覇王と呼ばれるにいたった。戦いのなかで敵の猛将太史慈を部下とする。太史慈は孫策のために三千の精鋭を集めてきた。勢いにのった孫策は江南・江東へ駒を進めた。
目次:
奇略/太史慈/新しい波/江南 江東平定/呂布の機智/馬泥棒
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まるほ
20
孫策と劉繇の戦いは、孫策が勝利する。一人古城で抵抗を続ける太史慈だが、太史慈の素質を惜しむ孫策により助命され、孫策の陣営に加わる。勢力を伸ばす孫策は、“小覇王”との勇名を轟かせる。▼一方で勢力を増す袁術は、呂布・劉備を除かんと策を講じて挙兵するも、呂布の機知により戦いは回避される。張飛の行動によって呂布に追われることになった劉備は、曹操に頼ることになる。2021/07/11
えめらるど
17
奇略 太史慈 新しい波 江南江東平定 呂布の機智 馬泥棒 仲翔は自国の殿に見切りをつけ、去ることに。芯のある漢。 孫策「民のことはかえりみず重い税金を取り自分たちだけの栄耀栄華しか考えぬお前達とこのわしを同格にさるな。この孫策を甘く見るな」 太史慈を見抜いた孫策、またそれに応えた太史慈も立派だった。 あの呂布の機智。 恩を仇で返す呂布、そして義兄弟の誓い発動す。 かっこいい漢達をたくさんみれた巻である。 2021/10/04
みゃーこ
17
孫策の台頭。曹操は冷静だな~、配下の言葉であろうともそれが的確であれば「なるほど、良く申した」というところ。張飛のたまりにたまったエネルギーの発散が面白い。だんだんキャラクターがわかってきて深みにハマるわ。それにしてもめまぐるしいん~。呂布に攻められ許昌に落ち延びた劉備に曹操は恩を恵む、帝に言上し玄徳を予州の長官に任命させた。2012/11/26
gtn
15
徳のある者は、人の恩にしか動かない。呂布に追われた劉備を手厚く迎えた曹操は、策略とはいえ、功を奏した。だが、策士策に溺れるというが、今後どうなるか。2024/01/15
わたー
12
★★★★☆小覇王孫策の台頭。三国の一つを担う呉の礎を築いた彼は、その名に違わぬ英傑で非常に好感が持てた。それだけに今後を思うと残念である。2020/03/26