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内容説明
国力がはるかに勝る米国との戦争。それは当然ながら、苛烈な戦闘と決死の覚悟を日本の将兵に強いた。昭和から平成、そして令和に時代が変わった今でも、その「記憶」が消し去られることはない。兵を率いる指揮官には、理性派や闘将型、さまざまなタイプがあったが、刻々と変わる状況下で求められるのは、相手の出方を読む冷静な判断力に加え、「肉を切らせて骨を断つ」強烈な気迫であった。リーダーに迷いがあれば、部下はついてこない。そして、そのような将たちにも、守るべき家族がいた──。海軍からは、山本五十六、山口多聞、角田覚治。陸軍からは、中川州男、栗林忠道、今村均の戦略や戦術、采配を分析。真珠湾攻撃やミッドウェー海戦、南太平洋海戦、ペリリュー島や硫黄島の戦いなど、太平洋戦争の分岐点となった数々の戦闘を取り上げ、その背景や位置づけ、勝敗を分けた要因について詳しく解説。父祖たちが残した激闘の軌跡から、現代の我々が受け取るべきものとは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さきん
24
うーん。企画としても内容としても深みが足りずいまいちだが、ガイドブックとしては良いかも。海軍びいきなところがあって、それはないだろうという評価も見受けられる。陸軍をもっと取り上げてほしい。山本五十六は空母を主力に据えた攻撃体制の確立という点で評価するが、アメリカがショックで降伏するだろうという希望的観測ではじまてしまっている、輸送艦隊をあまり襲わない、輸送部隊を護衛できていない、石油施設を攻撃できていない、敵空母を補足できていないなど、その他の点は負けても致し方ない状況を作っている。2020/09/05
ごいんきょ
12
山口多聞と角田覚治は断トツの軍人だと思います。2020/12/12
雲をみるひと
9
太平洋戦争で活躍した将官たちがテーマのコラム集。将官は海軍、陸軍から満遍なく選定されている。個々のコラムは数ページということもありさほど深掘りされていないが読みやすい。多数の書き手が参加しているが、形式が統一されていることもありあまり書き手間の濃淡はないように思う。2020/08/16
くろまによん
5
名将を簡単に紹介する本。浅く広くという感じで、あまり知らない人にはちょうどいい作りになってると思う。個人的にこの中でダントツに名将度が高いのは今村均。山下奉文の陰に隠れがちだが戦果は十分。兵站重視で自給体制を整え、兵士を飢えさせず、海軍ともしっかり協調している。加えて軍政もうまく、人格者。巣鴨で服役することになったが、「かつての部下と同じ場所で服役したい」とわざわざ待遇の悪い収容所に収監されることを申し出ている。釈放後は庭に立てた三畳の小屋で謹慎生活。真の軍人だなと思う。2020/11/11
よっしー
4
戦争という特殊で異常な状況の中、現代の我々が持つ常識を保つのは非常に難しいとこだと思う。しかし、本書に取り上げられている6人の名将と言われる方は、部下を大切にし、目標を明確にし最後まで諦めず、現実的に理性的に物事を判断するなど、現代のマネージャーやリーダーにも通じる能力を持った人物だ。戦争の勝敗の善悪を論ずるべきではないが、こういった「日本を護る」ことに命をかけた人たちのお陰で今の自分が生かされていることを忘れてはいけないと改めて感じた。2023/11/26
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