内容説明
誰もが認める圧倒的な絵の才能を持つ少女・瀧本灯子。卓越した技術で、人間業とは思えない緻密な絵を描く少年・南條遙都。二人は幼くして出会い、互いの才能を認め、共に創作へ打ち込んできた。美大へ進んだ二人に気鋭の画家として評価が高まっていた矢先、二人のいるアトリエを土砂崩れが襲う。なんとか命は取り留めた二人だったが、画家としてあまりに酷な運命が待ち受けていた。若き天才画家を取り巻く絶望と愛の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユザキ部長
32
目で見て心で観察したものをキャンバスに表す。雑念がない世界だなぁと感心。まわりに遥都みたいな人がいたら付き合いきれないけどね。2024/03/30
Junichi Yamaguchi
30
『大切なものなんて、手の平に乗るくらいでちょうどいい』… 2つの太陽は自分で気が付かないうちに温度を上げて、周りを遠ざける。 でも、火傷しながらも側に残る者もいる。 一般的に「夢」と呼ばれるものが身近にありすぎた彼等は、この先にどんな「夢」に想いを馳せるのだろうか? 多少だが、温度を下げた2つの太陽に、また会いたい。。2020/08/11
ピロ麻呂
30
「君を描けば嘘になる」…タイトルが絶妙。天才2人の関係、引き裂かれた絵画など数々の秘密が気になり一気読み。綾崎隼作品はどれもおもしろいなぁ☆2020/08/02
kitten
20
単行本既読。文庫担ってたので購入した。天才画家の二人、トウコとハルトの物語。「恋のない愛の物語」であるラストだけ覚えていた。全体として、ハルトが何を考えてるのかわかりにくいのがミステリ要素になってるんだけど、解答をわかった上で読んだら、全然感じ方が違うんだな。トウコは天才だけどわかりやすいキャラだから、ミステリにはならんのよね。また、読み返したい。2023/02/15
りこ
19
読んで良かったと思えるお話だった。「絵」については詳しくないけれど、芸術の世界ではきっと才能が必要で、天才に出会うと、自分の限界を突きつけられる。凡人なんだとみせられる。そんな世界のいろいろな立場の人の生き方を読んで、どの人の人生も素晴らしいなと思った。絵を好きな気持ちは同じなのに全然違う人生を歩んでいた。梢や恵介は、天才に人生を狂わされたと思いながら、出会わなければよかったとも思えないのではないかと思う。先生の人生は一人では輝けなかったけれど、教え子とともに輝かしい人生を歩んだのだと思う。2024/02/19
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