角川文庫<br> お咒い日和 その解説と実際

個数:1
紙書籍版価格
¥704
  • 電子書籍
  • Reader

角川文庫
お咒い日和 その解説と実際

  • 著者名:加門七海【著者】
  • 価格 ¥704(本体¥640)
  • KADOKAWA(2020/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041092026

ファイル: /

内容説明

知識があれば効果が得られる。超えてはいけない一線の手前で踏みとどまれる。そして、一線をこえることも、できるかもしれない。
海女が身につけるドーマンセーマンのお守りの意味、神社の御幣が麻である理由、羽織の組紐に込められた思い、マタギや日本酒醸造元や宮大工などの伝統的職業の方々が大切にしている儀式、
かごめかごめや影踏みなど、わらべ歌に秘められたものとは。
ふだん何気なく話している言葉や見かけるもの、お守りと思っているものや作法や所作などが、実は呪いにつながっているとしたら。
圧倒的な数の文献と民俗学知識とフィールドワークにより、お咒いの実態を明らかに。すぐにでも実践したくなるおトクなうんちく満載。「お祓い日和」と併せて読みたい一冊。
第一章 お咒い日和●日常的な行為も、実はお咒いと密接に関わっている。言葉の持つ力、何気ない所作に宿る呪術的なエネルギー、現代では娯楽として扱われている音楽も、かつてはマジカルな存在だった。それらひとつひとつを繙く。

第二章 古来のお咒い●信仰、禁忌、験担ぎ――。伝統的な職業・産業の世界には、今もお咒いが残っている。古の昔から今に至るまで、各所に根づいたその知られざる実態を、多くの文献とフィールドワークから明らかにする。

第三章 お咒いと占い●マジナイ、あるいはノロイは、願望成就を目的に行う行為だ。ではその願いが果たして叶うかどうかを知るためには――。その方法が占いだ。深い関係にある両者について、第一章、第二章を踏まえながら解き明かす。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

105
加門さんの怖い物語ではなく、おまじないについての本当に民俗学的な分析の本です。最近はおまじないなどをあまり信じる人はいなくなってきているのではないかと思われます。私の年代の人たちは結構子どもの頃におまじないというのをかけていた気がします。何方かというとねがいごと的な感じが多かったのですがこの本ではそのさまざまな意味などを解説してくれて古代からの歴史的な分析もされています。こんなにもおまじないということについての解説本はめったになと思いました。2023/01/04

あつひめ

51
昔の人は意識的におまじないを暮らしの中に取り入れていたかもしれないが、いつの間にかなんとなく無意識でおまじないを取り入れるような安易な使い方に変わってきてしまってる気もする。民族学的な難しいものもあるけれど、自分なりの験担ぎも心に暗示をかけるおまじない…のような気がする。昔から言われていることはきちんと根拠もありそうだ。でも、どこかでその根拠は伝えられていなかったり。そのミステリアスなところも効果がありそうと思わせられる要因のような。世界中にもおまじないはあるだろう。知識として知っておくのも良い気がする。2020/08/10

meow3

19
古くから行われている日本中の呪術、祭祀などのオマジナイを紹介した本。ほんっっとうによく調べられていて、民俗学の域です。それにしてもこれだけのまじないがあるのは八百万の神がおわします日本ならではですねぇ。 2020/09/01

ヘビメタおやじ

16
面白かったです。題名からして、オカルト・スピリチュアル系のものかと思っていましたが、起源と歴史が詳しく書かれていて、知的好奇心を刺激します。おまじないというのは、宗教よりも根源的に世界をどう見るのかということなのだとよく分かりました。何気ない仕草にも、人間の世界に対する思いが表れる、人間がいとおしく思えました。2022/03/16

たけはる

11
新年1冊目。この方の本は学問的なところがあっておもしろいなーといつも思う。本書もおまじないのやり方などではなく、どういった物や仕草に人間が呪術的な力を見出してきたかといった論に主体がある。知的好奇心が刺激された。2022/01/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/16059713
  • ご注意事項

最近チェックした商品