- ホーム
- > 電子書籍
- > 趣味・生活(スポーツ/アウトドア)
内容説明
2020年2月。多くの熱心な信望者をもつ人気アウトドアブランド<Snow Peak>が新しい代表取締役社長として発表したのは32歳の女性だった。
日本独自のキャンプカルチャーを確立した山井太の娘、山井梨沙だ。子供時代、義務教育に疑問を抱き、多くのことをキャンプから学び成長した野生の人が、ファッションの世界に飛び込み、デザイナーとして奮闘した末、再びアウトドアの世界に戻ってきたのは2012年。採用試験を受けてスノーピークに入社すると、持ち前の行動力と野生の感覚でアパレル部門、地方創生や体験事業など、新規事業を次々と立ち上げ、新たなライフバリューを生み出した。そして2020年。生来の野生児社長は、絶大な人気を誇るアウトドアブランドの未来をどのように描いていくのか?
山井梨沙がフィールドワークを重ねながら獲得してきた日本特有の野生と共生の感覚は、グローバルとローカル、都市と地方、人と自然、人と人の繋がりがリセットされたコロナ以降の新たな時代を生きるニューノーマルになっていく。
*代表取締役会長・山井 太と代表取締役社長・山井梨沙の親子対談も収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kendrick
2
新社長になにか懐疑的で本ブランドから少し遠ざかったんですが、やはり知らないで嫌うのはイカンと思い読みました。 結果、あまり払拭出来ず。うーんと言った感じ。2020/09/25
kcamp
1
社長をしていた時の社内評や実際の手腕は社員ではないのでわからないものの、ちょっと考えが飛躍しすぎてて雑な印象を受けました。 ブランディングとしてある程度突飛な発信をするのは少しは理解しますが、上場会社であることをもう少し意識した方がよかったのかなと、後講釈ではありますが感じました。2025/04/15
tetekoguma
1
スノーピーク現社長の山井梨沙さんによる自叙伝的なエッセイ集。野生的な感覚への回帰は間違いなくトレンドになるでしょう。そして本書にも書かれているようにブルシットジョブではなく、人間が生きていく上で欠かせないエッセンシャルワークを社会やコミュニティとしていかに大切にして育んでいけるかが鍵になるでしょう。私が大切にしたいと思う言葉がたくさんありました。2022/03/19
hide10
1
メディアからの注目度も高く、女性社長としても注目される山井氏。世襲というだけで批判もあったようですが、スノーピーク製品を日常的に使いキャンプに繰り出す英才教育を受けてきた彼女にこそ務まる役割なのかと思慮。 メッセージとして「人間性は無駄に宿る」と強調されており、その通りだなと。成果重視・効率重視の現代社会、それは大事な一方で、よほどの理由が無ければ非効率なものは廃除されがち、PCみたい。 コロナ禍で「人間性の回復」を欲した民たちが、Snow PeakをSUVに積み込んで出かけた先も混雑という皮肉。 2021/12/11
村上 雅和
1
2020年3月に35歳でsnow peak3代目の社長に就任した、山井梨沙さんによる著作。 社長就任の発表後、株価が暴落し、snow peakは終わった、世襲か、などと言われたこともありましたが、この本を読むことで彼女がこの会社の明確な進むべき方向、ビジョンを示していることが極めて強く、はっきりと伝わってきます。 単なるキャンパーの会社ではなく、日本、そして世界のシティーとローカルを結び、失われつつある民俗や文化をもう一度取り戻す存在になってくれると思います。彼女の理念に強く賛同し、応援したいと思います。2020/07/24