邪悪に堕ちたGAFA ビッグテックは素晴らしい理念と私たちを裏切った

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邪悪に堕ちたGAFA ビッグテックは素晴らしい理念と私たちを裏切った

  • ISBN:9784822288785

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内容説明

「強欲は善」「素早く動き、破壊せよ」――
巨大IT企業(ビッグテック)はなぜ邪悪になってしまったのか?
その脅威から逃れるにはどうすればいいのか?

かつては光り輝く新星とみられたIT企業が、いかにして巨大化し膨大な力を得るようになったか、それによる弊害は何か、その暗黒世界から次世代のイノベーターたちが活躍できる明るい未来を取り戻すための具体的な解決策とは――。
「ビッグテックの闇」から個人や社会に恩恵をもたらす「明るい未来」を取り戻すための方法を著名ジャーナリストが解き明かす。

◎本書でわかること
・輝かしいIT企業が巨大かつ邪悪になる理由
・巨大IT企業が膨大な力を得て、それを維持できる仕組み
・個人や社会に恩恵をもたらす「ネットの未来」を取り戻す方法

◎出版社から
『Dont Be Evil How Big Tech Betrayed Its Founding Principles ― and All of Us』の翻訳がいよいよ登場。
ジョセフ・E・スティグリッツ氏(経済学者/ノーベル賞受賞者)、ショシャナ・ズボフ氏(米ハーバード・ビジネス・スクール名誉教授/『監視資本主義の時代』著者)らが絶賛。
「巨大ITへの規制強化」の流れがなぜ今来ているのかがわかります。

目次

第1章 概説
第2章 王家の谷
第3章 広告への不満
第4章 1999年のパーティ
第5章 広がる暗闇
第6章 ポケットのなかのスロットマシン
第7章 ネットワーク効果
第8章 あらゆるものの“ウーバー化”
第9章 新しい独占企業
第10章 失敗するには速すぎる
第11章 泥沼のなかで
第12章 2016年、すべてが変わった
第13章 新たな世界大戦
第14章 邪悪にならない方法

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

se1uch1

82
最近この手の本が多くなっているのをどう考えるか。私たちのデータの価値を我々はあまり理解していないが、2018年にGAFAが中心に集めた個人データの価値は少なくとも760億ドル以上とのこと。つまり消費者ではなく、彼らの材料となっている。FBはリアルタイムで監視を続けることで、人々がどんな時に不安を覚えるのかを追跡し、自信を付ける必要に駆られる瞬間に極めて精巧なターゲティングを打つことができると自慢している。・・・2022/01/27

小木ハム

15
ビッグテックは金の力で"見て見ぬふりをする専門家を買っているよ"という話。今さら人類に火を、車を、検索エンジンを使うなと言っても無理な話で、どういう距離感で接するかを自ら考え、一つ二つ上のレイヤーから見る視点がユーザーには求められていると思う。一部の企業が巨大な権力を持つのは不安だし、SNSがヘイトの増強装置になっているのにも憂いがある。テクノロジーは包丁だ。使う人次第で命を繋ぐ道具にも、人殺しの道具にもなる。旭川の少女虐め凍死事件は暗黒面の極地では。一人一人の良識を育てることが大切だと思う。2021/04/28

Satoshi

13
Facebookが内部告発を受けているなかで本書を読んだ。シリコンバレーはビッグテック企業が乱立したため、家賃高騰により一般人は住めなくなった。ハイパープラットフォーマーとなった彼らはライバル企業を買収するか除外し、タックスヘイブンで税金を逃れる。職を奪われた小売業の従業員は不安定なギグワークを強いられ、子供たちはSNSやスマホゲーム中毒になり、精神的に不安定になる。それでも、私たちはアマゾンで買い物をする。迫真のドキュメントだと思う。2021/11/12

ジュール

9
Don't be evil. 人類に素晴らしい未来を与えるはずの、Coolなシリコンバレーのハイテク企業。その実はGreed is good.でかつての金融機関と同じ状況に。30代から40代の白人男性が支配する多様性のない世界。検索のプラットホームを支配し、そこで別のビジネスの競合を秘密のアルゴリズムで排除する。活発なロビー活動で政治も学問の世界も支配する。ギグワーカーを作り貧富の差を拡大する。中国に対抗すると言いながら中国の監視社会をサポートする。著者が最後に言うような解決は可能か? 不安。2020/11/27

アルミの鉄鍋

5
★3 ビックテックの便利さの引き換えに対価として払ってる個人情報で、我々は自ら首を絞めていってるのか否か。極端なアルゴリズムは格差を広げているが、これをメディアは大きく取り上げない。この仕組みを理解してるメディアが少ないのか規制されてるからか、分からない。このまま行くと危険だと唱えてるのは皮肉なことにビックテックの生まれである米国ジャーナリストが多い様に感じる。2020/10/11

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