内容説明
孤独と聞くと寂しいイメージを抱くかもしれません。でも、自分の時間をもたないと、自分に出会うことができないものです。坐禅を組んでいる時は、ただ自分とお釈迦様の存在(真理)を感じるだけ、その中から禅僧は多くを学ぶといいます。孤独と向き合うことで、私たちは本来の自分に出会うことができるわけです。本書では孤独の付き合い方を禅の教えを交えながらやさしく解説していきます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
テツ
19
他者と繋がること、絆。そうしたことが東日本大震災以来特に大切なモノとして扱われるようになった。そういうモノを最優先しなければならないような風潮を築かれてしまった。本来人間は無一物。ヒトもモノも所有していない。ただ我独りが在るのみな筈なのに、しがらみを構築することを是とする価値観の押しつけは息苦しいよな(それに何の苦痛も感じないのならば構わないけれど) 独りを恐れるな。恥ずかしいと思うな。自分という存在をきちんと確立してさえいればそれは豊かで満ち足りて有意義な時間なのだから。2020/12/16
カタコッタ
16
もっともっと深く物を考えたい。昔、永平寺で出会った雲水さんたちによる掃除に偶然出会ってから、修行だと思って毎日二時間掛けて掃除してます。夏になれば草が生え、風が吹けば埃が舞い葉を落とします。毎日綺麗にリセットするのが掃除です。掃除中はひとりですが、孤独であるとは思いません。ひとりで集中している時は孤独とはいえないですね。今に生きるひとの殆どが孤独を感じているかもしれません。ひとと同じで無くても良いのですね。書かれている事が素直に入ってきました。2022/01/12
のぞむ
4
孤独感が強いので読んでみましたが、本書内の表現を借りるならどちらかというと私の感じているのは「孤立感」だったので、あまり自分には適用できないかなと思いました。 ただ、人間とは本来一人で生きているものであり、自分自身と向き合い、毎日を大切に生きることが必要だという記述には納得です。 そして究極の孤独「死」に関しても、常に心の片隅に置いておく心がけが必要だと説かれていました。 それを忘れずに生活していこうと思います。2024/05/25
ぷく
4
悲しい事かもしれないけれど自分の居場所、居るべき場所を常に求めて人は生きていくのでしょうね。諸行無常の本当の意味を知り、孤独を感じたら思い起こしたいです。上司が4人も居てパワハラ体質だったり、仕事をやらない(泣)など昨秋から孤独、混乱と絶望すら感じていますが、仕事で私が求められている事は何?と問い掛ける事で殆どは乗り越えられるのだとわかりました。何かを決める時に選択肢を2つに絞ってしまう性がある事も知りました。いつでも辞めてやる!と思わなくなるといいんだけど。(図)2023/02/25
あお
4
つづき4)ずっと勝ち続けることはできない。いつ負け組になるかわからない。私たちはこの世の生を受けただけで大変有難い存在。言い方換えればもうすでに勝ち組としての存在なのかもしれない。生きているという有難さに目を向ければ小さな勝ち負けはどうでもよくなる。切磋琢磨は互いを高めていくために競い合う。死を恐れるのは生きている人間は誰一人として経験したことがないから。今日できることは可能なかぎり今日やるよう心掛ける。日々是好日(にちにちこれこうにち)すべてがその日にしか経験できない尊い一日。シンプルで強い言葉ばかり。2020/10/20
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