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内容説明
▼サービスで儲けることができるのか
サービスとは「おもてなしの心」のあらわれだから、サービス自体では儲からないと多くの人が言う。またサービスは、スタッフの資質や勘と経験で成り立っているから、サービスのレベルアップを図るのは難しいとサービス業に従事する人は考える。しかしこれらは全くの誤解であると著者はいう。
▼世界に通用するサービスを
サービスやおもてなしの心の行き届いた旅館や料亭があり、繁盛しているのも事実だ。しかしこれらは日本限定のものであり、世界に通用していくサービスではない。リッツカールトンやディズニーリゾートのように世界に通用するサービスが日本で育ちにくいのはなぜか?
▼サービスのプロが解き明かす
本書は多くのサービス業にコンサルを行ってきた斯界の第一人者が、製造業や金融業はじめあらゆる業界にとって必要なサービスの概念、成長の方法、儲けの方法など様々な事例を挙げながらわかりやすく解説する。
目次
まえがき
序 章 あなたはサービスを知っていますか?
第1章 サービスを始める ~ビジネスモデルの設計
第2章 サービスで魅せる ~品質の追求と訴求
第3章 サービスで稼ぐ ~安定化と生産性向上
第4章 サービスを広げる ~持続的成長への試練
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
帯長襷
3
なんだかんだ言って、かなりおもろかった本。「サービス業」と言われた時に日本人が想像することってだいたい偏見なんじゃないか、と思うくらい大きな誤解が書かれている。今自分が製造業だと思っている人にもサービスの要素はある。モノはサービスが乗っかる器だと考えている私にとって「あらゆる産業は、モノづくりとサービスのミックス」という考えは肚落ち。カジノに対する不安や競合にすぐ真似されてしまう、という思い込みへの指摘もあって、楽しく読める。これからの時代あらゆるものがサービスの位置づけになると予測すると必読の1冊。2019/11/11
小野靖貴
3
皆言う、サービスだのおもてなしだの…でも皆さん「サービス」ちゃんと理解してますか?という本。サービスを受益する側でなく、提供する側からの分析として希少。「サービス」はどうやらホテルや飲食のみの問題じゃあないそうで。ケーススタディの出来が良い2014/10/02
ちきゅう
1
サービスマネジメントの本として読みやすい上に内容も充実していて良書だと感じた。ビジネス実践よりの本のため多くの人にとって示唆が与えられる内容だと思う。サービス業だけでなく、モノのサービス化が進む時代において、サービスロジックの理解は必須のため多くの人におすすめしたい。2021/07/12
Komine Hirotome
1
サービス業特有の精神性を排除し、極めてサイエンスで説明しようとする姿勢がグッド。 環境整備に対する投資については、うちの代表にも読ませてあげたい。 インセンティブは金だけでなく、快適に働く環境を提供することも含まれていることを知ってもらいたい。2015/10/13
645TJC
1
商品の価格=モノ(有形)+サービス(無形)とした場合にどのように事象を分解してビジネスモデルを築くべきかその定石が非常に良く理解できた。とかくモノの価格、サービスの質にばかり目が行ってしまうが、前述の2点のアウトプットを生み出すためのインプットこそが重要である。適切なインプットなくして適切なアウトプットは存在しない。サービス経営は始める→魅せる→稼ぐ→広げるの順で考える2015/07/04