内容説明
電車で
並んで座り
だまったまま
風景を
見つめていた
あの日
あれが
わたしの
ずっと
探していた
幸せだった
(収録作品「車窓」より)
愛する人への想いに心を揺さぶられる、珠玉の36篇
「いなくなってしまった大切な人」への想いを綴る、詩集として異例の売行をみせる著者の最新詩集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
東谷くまみ
44
愛するヒトやモノを喪ったとき、心は悲しみに支配されるけれど、いつしかそれは少しずつ蒸留されて“愛しみ”へと変化する。かわした言葉、そばで感じた温もり、優しい光を湛えた瞳。もう同じ時を生きることはないけれど、今でも時々思い出す。ふと襲ってくる悲しみも、あなたの思い出の前では無力だ。あとがきから「人は自分で何をしたのか分からないとき、利他においてもっとも強靱になる」。あなたが私にくれた、今を生きる私を支えてくれるもの…それが愛。2023/04/18
フム
29
美しい本。愛を知ることの喜びよりも、愛することで生まれる悲しみについて書かれていて、読んでいると心がしずまってくる。「愛しみと書いて かなしみと 読むそうです」「愛することは 悲しみを 積み上げること…」そうだなぁ…と思う。2020/10/19
R子
20
“愛しい”には、“ いとしい”と“ かなしい”が含まれている。“いとしい”に伴って“かなしい”は大きくなる。傍にいるときには“いとしい”だけで気づかないけれど、離れたときにはじめて“かなしい”を知るのだ。若松さんの紡ぐ言葉はやさしくてまっすぐで心に沁みた。沁みすぎて涙まで出た。読んでいると大切な人のことを思い出して、胸がいっぱいになる。装丁も含め素敵な愛の詩集だ。このシリーズ追いかけたい。2024/01/22
双海(ふたみ)
17
再読。愛ってなんだっけ?っていう感じになったので。「光」という詩から・・・「言葉で/おもいを/告げるのも/いいけれど/気づかれないように/ひとりで/あなたをおもって/祈っているのもいい」2021/01/12
双海(ふたみ)
15
再読。安易な空想に逃げることなく、また、俗事に堕することもなく、絶妙なバランスを保ちながら紡がれる愛の詩。2020/08/14
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