内容説明
邪神を討ち倒した英雄ギュネイは、敗戦国ランドール王国の荒廃ぶりを見かねて手助けを重ねるうちに、救世主〈黒狼の騎士〉として祭り上げられてしまう。
そんななか、〈純潔の聖女〉エリシスの暗殺計画の情報を得るギュネイ。居ても立ってもいられず、ランドールの姫・ミネルバに暇を乞うが……
「これまでよくぞ仕えてくれました、と言うと思いましたか？ 許しません！」
「ええっ！？」
時を同じくして、それまで沈黙を貫いていた不死騎士団残党が王都に押し寄せてきて――二人の王女の間に立つギュネイ、今こそ決断の時！？
邪神王国復興物語、第３弾！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しぇん
21
久しぶりすぎて内容うろ覚えになってしまってましたが、あらすじを読むことで思い出せました。救うべき人が増えてしまい身体が二つない事に苦悩する英雄の物語で、今回は色々はっちゃけてる部分もあって楽しめました。聖女もようやくまともな出番でてきましたし、ミネルバ王女も人間味増して魅力的になっていて良かったです。ただ、後書きから続きが出るのか凄く不安ですが。聖女も、物語に正式に絡んできそうな次巻を読んでみたいですけど2020/07/12
しぇん
19
紙本にくわえてKindleで全巻改めて購入たので再読。面白かったシリーズなのに続きでなかったなー、と。聖女も本格的に物語に参戦、亡国の王女も追い詰められていて可哀想だなー、という状況で、どうなるんだろう？と思ってましたが続編でなかったですね 2023/09/13
みどり
11
やっと3巻。今回は、黒狼騎士を辞めるか否か、っていう割と重大な局面。 先に、リーリンがお使いを果たしたけど、ギュネイはうまくやれるかどうか、は次のお楽しみ、みたいだ。 2020/07/19
真白優樹
10
エリシスの暗殺計画を聞きつけたギュネイが動こうとする中、不死騎士団の残党がこのタイミングで押しかけてくる今巻。―――姫と姫、この手に取れるは一方の手のみ。 救いたい、助けたい人は幾人もいるけれどこの身は一つだけ。気が付かない間に増えていた大切なものがギュネイの心を悩ませる巻であり、長き時を経て物語が再び、大きく動き出す再始動な巻である。かつてと今、どちらを選ぶのかという究極の二者択一。エリシスが大きくギュネイの運命へと絡まりだす中、この先もついて回る問題の行方の結論とは。 次巻も勿論楽しみである。2020/07/11
ラル
7
発売待っておりました。この巻ではコミカルにというよりはややシリアスめに問題に直面。まだ黒狼の騎士に離れられると困るミネルバと、その状況を十分理解しつつも聖女エリシスの無事も気になるギュネイ。感情移入の度合いとしては現段階ではミネルバの方に軍配が。不死騎士団残党との謁見の際のミネルバかっこよかったわ…。仕えてぇ。p190の挿絵本当にありがとうございます。作品のクオリティとして、あの挿絵の構図がベストだと理解する一方で、この支配者然とした姫様オンリー挿絵も！ください！！(私欲)別れ際の姫さんも儚げで綺麗2020/07/18
