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内容説明
インターネットに代表されるICTの普及は、
コミュニケーションのスピードを飛躍的にあげ、
世界中をつなぐのみならず、リアルとバーチャルをも融合させてきました。
人々の価値観は多様化し、「欲求のパーソナル化」へと世界は向かっています。
しかしながら、インフラレベルでみれば、
電子デバイスならびにデータ量の激増によって
ネットワークのひっ迫をもたらすとともに、
エネルギー消費の増大の面でも大きな懸念材料となっています。
また、価値観の多様化とパーソナル化は、
個人レベルだけでなく集団や国家レベルで、
「分断」を生み出しています。この背景には、
人間の処理能力を超える情報の氾濫や既存の社会制度の限界、
情報格差の拡大など複数の要因があります。
IOWN構想は、こうした現状を踏まえ、
エレクトロニクス(電子)の世界からフォトニクス(光)の世界へと
シフトチェンジすることで、大容量のデータを迅速かつ正確に伝送するとともに、
テクノロジーを意識させないナチュラルな「情報環境=場」を創出し、
ネットワークと情報処理の力で世界の多様性を支える礎となることを目指しています。
目次
はじめに IOWNの時代へ(澤田純)
第1部 IOWNの世界
第1章 IOWN構想とは何か?(川添雄彦)
第2章 IOWNの鍵となる11のテクノロジーと3つの構成要素
第3章 IOWN構想が開く未来社会(井伊基之)
第4章 IOWNと6つの産業ユースケース
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tetsubun1000mg
7
NTTの代表取締役社長と取締役企画部門長などが執筆者というので期待を持って読み始めた。 内容は今現在でも少し見えていることが多く、知らない世界を紹介してくれるのではという期待は外れてしまいました。 実際には、研究中か今後の課題などはっきりとわからないことが多いのでしょうね。2020/02/05
maimai
6
全てがネットワークで繋がる社会IWON構想。マイナンバーによる統制、遠隔からのロボット、ドローンの調査。スマートシティの構成や光合成の手動化。Back to the featureみたいな世界が実現しようとしている。テクノロジーはここまで進化したか。是が非かに関係なく人類が向かうのは情報化社会であり、私たちの生活はその流れに組み込まれる。そしてAIによる情報統治。ビッグデータ化した我々の生活はAIにより管理される管理社会。ヒトが考える必要がないから楽かなと思いきやAIには意志があるとの研究。どうなるんだろ2020/09/22
た
2
lotと実社会の共存が始まっているが、今後この流れはますます加速する。AIが発達し個人の趣向など行動パターンもインプットされてゆく。便利になる反面で個人情報の管理が気になる。2021/12/26
Hiroko A.
2
★★☆☆☆ NTTが次の時代に描くビジョン、IOWNについて語る本。何となくは聞いたことあったけど具体的な構成とかも書いてあって勉強になったけど、業界外の人には少しマニアックかも? 結構今のIPルーティングベースから変わってくのは大変なマイグレな気も。研究所っぽい雰囲気だけど、これ実現するのか楽しみ2021/01/16
Haruki
1
2030年にサービスリリースを目指し、All Photonics Network, Digital Twin Computing, Cognitive Foundationの3本柱で構成される光ベースの高速通信インフラとその世界観を事例的に紹介。AI,VR/AR,HMI,セキュリティ、情報処理基盤、ネットワーク、エネルギー、量子コンピューティング、バイオメディカル、先端素材、アディティブ・マニュファクチャリング、の11の技術取り組みを紹介。変化灯や微小井戸型ナノデバイスなどいくつか興味深いものもあった。2021/04/22