内容説明
国境の街、メキシコのシウダー・レアルでは、長年にわたり残虐な女性強姦殺人が続いていた。捜査を続ける刑事フェンテス、女性労働者の地位向上のため活動するピラールの前にやがて、腐敗した市権力者、カトリック教会、強大な麻薬組織の魔手が伸びてくる……。メキシコを舞台にした異色のクライム・サスペンス
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
maja
16
米国向けの輸出加工委託工場が建ち並ぶメキシコ国境沿いの架空都市が舞台。赴任して来たばかりの刑事フエンテスがこの地で起きている大量の殺人事件の捜査にあたるが、問題を片付かないように妨害する上司に彼は事態を悟る。警察当局、カトリック教会、麻薬カルテルが繋がる腐敗の闇のなかを呪術師の霊異がばさりと横切るような独特さを持った重さで、事態は容赦なく進んでいく。劣悪な環境で営まれる搾取工場で訴える労働組合の組織者ピラールの虚しさが辛い。 2020/11/30
nizi
4
訳者は「『犬の力』を求める読者には不向きかもしれない」と書いている。確かにそうなのだが、それはなにも解決しないオチや登場人物たちの救いの見えない境遇ではなく、作品に生命力のようなものを感じなかったからだ。作者にこの手のテーマを扱う力量が足りなかったのではと感じる。2024/03/02
中海
2
情報量、登場人物共に多すぎて、しんどかった。メキシコの麻薬カルテルと警察とアメリカの警察とごちゃごちゃした話。ぜーーーったいに麻薬カルテルはなくならない。そのおかげでおいしい思いしている偉いさんたちが多すぎるから。むしろメキシコの警察たちはほんとやってらんないんだろうな。多分ものすごい頑張って捜査したところで、その働きや旨味もアメリカが吸い取るんだろうし。腐敗を前提としたシステムを綺麗にしようなんざ、はなから違うんだよな。やっぱ一回アメリカ解体しないとだめなんかも。(他の国も)2022/06/20
オオイ
2
麻薬カルテル、大量の女性強姦殺人、女性労働者地位向上組合活動、色々混ざるも最後までまとまらず、結果を出してほしいのだが。2020/08/17
一柳すず子
1
結局みんな最後どうなっちゃうんだ?な終わり。不思議ちゃんなパブロ・グランデが解決つけるのかと思ったらそうでもない。こんな町、女性は皆出て行った方がいいよ。2021/02/26
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