内容説明
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美についてのあらゆる観念の解体を通して、美を現出させるアドルノ美学。いまこそ輝きをますその美学の最高峰にしてその批判理論の到達点をしめす名著、待望の新装復刊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Ryoma Okamura
1
平然として醜いものを平らげる芸術の肛門的満足や誇りはすたれかけている。形式法則は醜において無力なものとして敗北を喫している。醜の範疇と必然的にそれと同様にこの範疇の対立物、つまり美の範疇とはこのように徹頭徹尾ダイナミックなものなのだ。この二つの範疇は定義による固定化を嘲笑する、つまりこれらの範疇によって、いかに間接的であろうと規範を作ろうとする美学が思いつく類の固定化を嘲笑する(p.82)。2021/01/23
Ryoma Okamura
0
魔術を脱した世界においてはこの世界が認めることがなくとも、事実としての芸術はスキャンダルであり、この世界にとって許しがたい魔術の写しにほかならない。だが芸術がこの事実を平然と背負いこみ、盲目的に自らを魔術として提出するなら、芸術は真実であるとする自らの主張に反して自らを幻想的行為にすぎぬものへとおとしめ、なおいっそう自らの墓穴を掘る羽目になる(p.101)。2023/02/21
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