内容説明
「小中学生の6.5%が発達障害」「チェックリストで判定できる」
「精神科医の診断は正しいはず」これらはすべてウソ!
偽造された病気から生還するための道標。つくられた「発達障害バブル」の実態を暴く!
野田正彰氏(精神科医・ノンフィクション作家)推薦!
◎「発達障害=脳機能障害」というまやかし
◎問題だらけの「発達障害チェックリスト」
◎早期発見・早期支援の落とし穴
◎薬を大量処方する精神科医
◎自己暗示と依存を引き起こす診断
◎ステマ化した健康医療番組
◎「診断=差別」の精神医療の歴史
◎なぜそれでも人々は精神科医を信じるのか
◎発達障害の呪縛から逃れるために
【目次】
はじめに 発達障害はまだほとんど解明されていない
第一章 発達障害とは何か?
第二章 「うつ病キャンペーン」で起こった「うつ病バブル」
第三章 作られた「発達障害バブル」
第四章 被害に遭う子どもたち
第五章 大人の発達障害流行の裏側
第六章 簡単に信用してはいけない精神医療業界
第七章 発達障害ブームにどう立ち向かうか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mark X Japan
10
この業界の杜撰さと狡さは,言語道断です。もちろん,きちんとした方もいますが。凄惨な事件のノンフィクションに匹敵する,読後感。この業界により,人生を奪われたり狂わされた人は,どの位いるのでしょうか。この深き闇に,なるべく早くメスを入れ手欲しいです。その嚆矢になって欲しい一冊なので,☆:5.02020/08/04
totuboy
6
発達障害に限らず、つまるところは精神科医、心療内科のずさんな体制を批判している本。相手側の言い分も聞いてみたい気はするが、個人的には精神科医に対しあまりいい感情がないので、筆者のいうことは非常に納得できる。主観的な診察でしか病名を判断できないのに、大きな権限(時には人間を拘束することもできる)を持っているという今の精神科医の在り方について一石を投じていると思う。発達障害にしても、そういう診断名がつくことによって教師も親もなんか納得してしまうところに落とし穴がある。2020/07/26
perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇵🇸🇾🇪🇱🇧🇨🇺
5
2020年著。著者は市民の人権擁護の会日本支部代表世話役。在学中から精神医療現場で起きている人権侵害の問題に取り組み、同会に参加。この手の「○○のウソ」は売らんかな臭のするものも少なくなさそうだが、「精神科医・ノンフィクション作家、野田正彰氏推薦」という帯文句につられて読んでみた。野田氏は精神医学界の悪弊と闘い続けている信頼できる人だ。→続く2021/11/18
oooともろー
5
なかなか衝撃的な内容。精神医療の闇。2021/09/21
カナトキ
4
襟を正される内容。著者も丁寧な診断による発達障害の存在は否定していない。ただ、他の疾患も含めて精神科領域の曖昧さと診断から治療までの難しさを説いている。目の前のヒトが何かしらの不調であることは確かで、その原因に脳構造や機能上のエラーが関係している可能性は大いにある。しかし、現在その機序は世界レベルではっきりとした答えは見つかっておらず、仮説の域を超えない段階で対応せざるを得ないのが実状。だからこそ慎重に進めなければならない。2020/08/19
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