ちくま文庫<br> 住み開き 増補版 ──もう一つのコミュニティづくり

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ちくま文庫
住み開き 増補版 ──もう一つのコミュニティづくり

  • 著者名:アサダワタル【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 筑摩書房(2020/07発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480436580

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内容説明

部屋を開いて人と繋がる場所にする「住み開き」は、コミュニティづくりのヒント満載。自宅の一部を博物館や図書館にしたり(「少女まんが館」「さわ洞窟ハウス」)、古民家や元店舗を改装してシェア生活したり(「ギルドハウス十日町」「たむろ荘」)、共同育児やシニア世代の交流の場としても。東京・大阪ほか約30軒に新たな7軒を増補。対談:三浦展、松本哉、山下陽光、田中恒子。

目次

a文庫版まえがき
はじめに
増補編
京都アカデミックスペース 学森舎
縦横無尽に「層」をまぜる(京都・左京区・三条京阪)
ギルドハウス十日町
「9割の空白性」が生む雑然とした出会いの幸福(新潟・十日町市・美佐島)
くるくるハイツ
母子3人がたどり着いた「表現」する古民家(福岡・糸島市)
いさざ会館
元美術教員による、子どもの可能性を開く文化会館(京都・舞鶴市・西舞鶴)
私カフェ
九谷焼貿易商の末裔が受け継ぐ築100年の町家(石川・能美市・寺井)
つちのと舎
震災をきっかけに、体と食と農のつながりを体現(島根・雲南市・木次)
たむろ荘
目指すは「家以上、路上未満」(群馬・佐波郡・玉村町)
●コラム 住み開きは「ふるまい」をアップデートする
●コラム 「不確実性」を味方に。「ルーズプレイス」としての住み開き
東京編
cotona mama &amp; baby
ママさん自宅サロン(世田谷区・学芸大学)
岡さんのいえ TOMO
継がれゆくまちのお茶の間(世田谷区・上北沢)
行脚庵
若者たちの持続可能な自宅サロン(世田谷区・新代田)
渋家ハウス
表現型シェアハウスの進行形(渋谷区・恵比寿)
good!
家族も国境も超える開放空間(板橋区・幸町)
まれびとハウス
型破りなシェアハウス(北区・田端)
澤田さんの家
木造長屋の共同育児(文京区・根津)
八広HIGHTI
川沿い工場のシェア型(墨田区・八広)
みっちゃんの家
作品に囲まれる日常(墨田区・京島)
パブエンジェル
元カラオケボックスを改装(江東区・南砂町)
少女まんが館
自宅ライブラリーの変遷(あきる野市・網代)
●コラム 住み開き 実践論──9つのコツ
大阪編
小島商店
元酒屋が生まれ変わる(淀川区・西中島南方)
さわ洞窟ハウス
なんと自宅で博物館!(西淀川区・塚本)
千代の家
元写真館は生まれ変わった(福島区・海老江)
FLOAT
川沿い倉庫の住み開き(西区・九条)
ぶんぶん文庫
自宅図書館で子どもたちと出会う(西区・九条)
谷町空庭
誰かの家のような公園のような(中央区・谷町四丁目)
2畳大学
新しいまなびのカタチ(中央区・空堀)
Rojiroom
都心居住型開放生活(中央区・空堀)
アトリエSUYO
自宅教室の枠を超えて(東成区・玉造)
物々交換デザイン シカトキノコ
SOHO+つながりの場(東成区・鶴橋)
雑魚寝館
なんと自宅で水族館!(堺市・浅香山)
グループ・スコーレ
シニアコミュニティの潤滑油(堺市・泉北ニュータウン)
●コラム 僕の住み開き原体験
各地編
Space BEN
自宅を劇場に(青森・八戸市・柏崎)
でんかハウス
生活の延長線上でできる表現(京都・東山区・蹴上)
優人
福祉制度の垣根を超えて(京都・城陽市・平川鍜治塚)
sonihouse
音楽家との出会い(奈良・奈良市)
五月が丘まるごと展示会
シニア世代のアートタウン(広島・佐伯区・五月が丘)
●コラム 住み開きと音楽
対話三浦展さん シェアと住み開きについて
●コラム 仕事を開く 職場を開く
対話松本哉さん、山下陽光さん(素人の乱) 自前でコミュニティをつくる
●コラム 3・11 住み開き 疎開 表現 コミュニティ
対話田中恒子さん 住み方は、生き方の表現である
●コラム 住み開きからネクストステージへ
おわりに
文庫版あとがきにかえて
解説 山崎亮

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

paluko

6
2012年刊行の同名書『住み開き』を改訂して2020年に出版された本。なので、2012年に紹介された住み開きスペースのその後(移転、閉鎖、形を変えて運用など)がわかるようになっています。群馬県「たむろ荘」の主宰者が語る「居ること自体に料金が発生するシステムばかりが増え続け、無意味にたむろすることが困難になりつつあります」(58頁)には激しく同意。世田谷区「岡さんの家 TOMO」のように自治体の支援を受けている所もあるが、これは例外。究極の公私混同のため、なかなか公的な支援システムに乗ることは難しい様子。2024/08/30

ゆうすけ

2
その後をちゃんとウオッチしている価値が非常にある。続けること、意思を持って止めることの重要性。2020/03/29

あーさー

1
自宅や店舗の一部を開放し、いろいろな人とつながっていく「住み開き」を取材した一冊。プライベート空間との境界など苦労もあるでしょうが、充実し楽しそうな様子が伝わってきます。2025/07/22

リョー ボッチ

0
これはもう、これからの自分が生きるための勇気の書だなと。まだ老後ではないけど間も無くはじまる長い長い老後。地域で生きていく自分、と考えた時に、自分が社会とつながり続けるために、最小限の力で、リスクも少なくできる社会活動の一つだなと思います。好きにできる自分の家があることが前提になるけど、自分の人生、死ぬ前の10年か20年、好きに過ごしたいな、と思った時に、自分ができそうなことが見つかりました。これからの高齢社会を生き抜く同世代の人たちや、街作りをする行政にもヒントになるのでは。2022/01/12

ys

0
最初の取材から8年経った「その後」も併せて掲載された住み開き事例集。「目玉を用意することがコツ」と本書内にも書かれていますが、事例がそれぞれ個性的で「こんな暮らしをしてる人が世の中にいるんだ!?」と驚かされました。コツは総じて「好きなことをやる」「頑張らない、むしろ何もしないことを頑張る」「弱目的性を許す」あたりかな。 本の内容とは関係ないですが、当初の生き生きとした紹介文の後に「現在は活動終了」という文字を見るにつけ、紙面からだけ・その時その瞬間だけでは掴めないことがあるもんだなあと感じました。2022/01/09

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