内容説明
一家を崩壊させた魔の〈くまさん〉。
忌まわしき因縁は、母から子へ…。(「くまさんのぬいぐるみ」より)
懐かしきは、怖ろしき。玩具に纏わる実話怪談
子供時代を共に過ごした玩具たち。だがそのノスタルジックな世界に一抹の影を落とす記憶はないだろうか?
元日の朝だけに回す家宝の鳴り独楽。祖父はその音で吉凶が占えるというのだが…「唄い独楽」、
家の地下室にあるびっくり箱。子供の頃怖くてたまらなかったそれを、自分の息子に試してみると…「ジャック・イン・ザ・ボックス」、
子供部屋で見つけた見覚えのない宇宙飛行士のおもちゃ。その夜、子供は壁に向かって誰かと話し出す…「禁秘」、
一家崩壊に繋がった魔のぬいぐるみ。その因縁が自分の娘へ受け継がれ…「くまさんのぬいぐるみ」他、
おもちゃに纏わる実話怪談全27話収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
59
実話怪談アンソロジー。アンソロジーの例に漏れず玉石混交なのであるが、今回は題材が玩具という事で少年少女時代のノスタルジアに満ち溢れた作品が多く、それが自分のツボにぴったりと嵌っているので面白く読める。人形やぬいぐるみ、ゲーム等幼少期を彩った物は数多いけど、よく考えると怖い物多いよね。内容的には最後の一行がとても嫌な「くまさんのぬいぐるみ」や「禁秘」、一見良い話が…な「ドールハウスへようこそ」がとても嫌で読んで満足。あと一際異彩を放つ「玩具怪談」も、男性として違うベクトルでとても嫌でした。こういうの大好き。2021/12/30
さりぃ
17
#恐怖箱 怪玩 #加藤一 他 6月後半発売の新しい本。 アンリミにいれちゃっていいのだろうかと不安に(-ω-;)嬉しいけど。 今回は玩具の話。 怖いというか不思議なものも。 いろんな作家さんのオムニバスなので読み口が一杯あって楽しい 『黒球』『救出』『ドールハウスへようこそ』 『遊び相手』『小さき手』 は良かった。 黒球に関して言えば、今どうなっているのかとても知りたい。 2020/07/03
澤水月
10
別の筆者によるラスト2話が印象的。顕在化しないが立ち上る「児童虐待」と、母親の愛と。全体は玉石2020/06/28
qoop
9
毎巻共通テーマを設定しながらバラエティ豊かな怪談を読ませてくれる本シリーズだが、今回は玩具・遊具に焦点を当てた実話怪談アンソロジー。子供/子供時代の話メインか?と読み進ると案外そうでもない。思わぬ謎の存在が暗示される渡部正和氏〈禁忌〉、Jホラー的湿度感の中にアメリカンホラーのような読み応えも感じられる神沼三平太氏〈カシャンカシャン〉、現象の意外さが目を引く戸神重明氏の〈バイク仲間とファミコン〉などが印象的。2020/07/04
海星梨
7
KU。大人のオモチャの話もあるのが竹書房らしい。子どもがらみに寄るのでいい話もあるのが特色かも。まぁ、子どもがらみの厭な話もあるけど、つくねさんが参加してるとデフォだから、まぁ、うん。2023/07/08
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