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内容説明
親友なんて大嫌い。モブ女子の独立戦争！
幼なじみの親友・リコは最強マブいクラスの頂点。
笑うと当たり前のように風も味方し髪をなびかせ、通り過ぎる人は誰もが振り返る。
幼い頃からずーっと一緒のモブ女子・小枝はある日ついに自覚する。
「ほんとはずっと前から気付いてる。あたしは――コイツが嫌いだ」。
添え物の人生から、自分だけの「特別」へ――
写真部の岡村靖幸好きの男子と意気投合した小枝は、
リコから独立することを誓うが――！？
全女子必読＆全男子必修！
サブなカルに生きる小枝のこんがらがった自我の行方は！？
浅野いにおの一番弟子・畳ゆかが贈る、ポップでサイケなガールズバトル・フォー・イグジステンス、もしくはウォー・オブ・インデペンデンス開幕！！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ちぇけら
19
吐きたくてTwitterをひらいたらアカウントが凍結されていて吐いた。いつだって眩しすぎるあなたを覗きこむとブラックホールのように深い穴だった。何が欲しいのかもわからなくて死んだ蝶になりたいと思う。羽ばたくことを忘れてもいいって言ってほしいのだ。わたしはやがて蜃気楼に溶けて無くなるだろう。フリー素材にもならない未完成な感情を募らせて、キスひとつしないまま届いてしまう女なのだ。誰かの誰かにはきっとなれないから、撮られたまま飾られなかった写真を眺めながらわたしは剥がれていく。空白に塗られた少女の抜け殻として。2021/10/11
JACK
13
☆ 街を歩くと誰もが振り返る奇跡のような美少女、三宮莉子(さんぐりこ)。彼女の幼なじみ、森永小枝(もりながさえ)はリコとは対照的に冴えない見た目の地味な子。リコは常に友達に囲まれている人気者なのになぜサエにべったりなのか。リコの取り巻きは「サエはリコの幼なじみだから調子に乗っている。リコの幼なじみじゃなければサエに話しかけることなどない」と痛烈に攻撃してくる。そんな目にあったサエはリコが嫌いだと気付いてしまう。自分はリコの幼なじみというだけの存在なのか。価値観、自意識が崩壊する物語は衝撃的でした。2020/08/12
GORIRA800
7
浅野いにおの弟子という言葉に釣られて読んだのが私だけじゃなくて安心した そう、そんな浅野作品のような空気感を味わいたくて読んだのですがその期待を裏切りませんでした はっきりいってリコの天然のようなリア充っぷり、大嫌いです そんな子と一緒にいるだけで不幸になるっていうのは結構学生だとありがちかもしれんな 食われるような関係から抜け出せるといいけどね・・ 結構お気に入りの一冊2021/04/14
ｷﾞｬﾝｷﾞｬﾝ
1
その集団の中で頭一つ抜けて可愛い子がいた経験がある子には分かる物語かもしれない…… 可愛いって強過ぎる。可愛いと何してても画になっちゃう。 美人を横に起きたくなる人の気持ちが分かる。可愛いだけで、その子の価値は限界を知らないくらい上がってしまう。 女の子同士だったらその強い格差を学生時代は強く感じちゃうんじゃないかな。 可愛いが全てを奪ってく。自分のアイデンティティですら可愛いを前にしたらなんの役にも立たない。 2022/06/02
ゆさ
1
浅野いにおの一番弟子、というのと、可愛らしい表紙に惹かれて。所々に感じるリコの狂気と小枝ちゃんの葛藤。大人になってしまった自分にはあまり刺さらなかったけど、若い子には刺さるかも。あと、リコの鼻がいちいち可愛いので見てほしいポイント。2020/07/10
