新潮文庫<br> 謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉―(新潮文庫)

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新潮文庫
謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉―(新潮文庫)

  • 著者名:高野秀行【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 新潮社(2020/07発売)
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  • ISBN:9784101021515

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内容説明

ミャンマー奥地で遭遇した、納豆卵かけご飯。日本以外にも納豆を食べる民族が存在することをそのとき知った。そして著者は探求の旅に出る。ネパールでは美少女に導かれ、湖南省で味噌との関係に苦悩。東北秋田で起源について考える。“手前納豆”を誇る人びと。夢中で食べた絶品料理。愛する食材を追いかけるうちに、アジア史までもが見えてきた。美味しくて壮大な、納豆をめぐる冒険の記。(解説・小倉ヒラク)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

232
面白かった。学術的な上段から語らず、あくまで虫の目線を貫く高野氏。氏の行動力と観察力に感服。納豆は日本だけのものではなかった!納豆は元から主流となる食物ではなかったが、山奥には欠かせない栄養源であり保存食だったのだという。藁でなくても葉であれば大抵作れるのだというのも驚き。アジア全般に広がる納豆を食し、作り方を学んだあと、氏は、非同時多発的に世界的に発生したのではと仮説を立てる。2020/07/25

岡本

140
納豆に対する認識が変わる一冊。読む前は日本人の多くがイメージしている通り「外国人は納豆を食べない」「藁でしか納豆は作れない」「納豆は水戸発祥」と思っていたが全て覆された。アジアの山奥や東北の山奥での体当たりなフィールドワークは著者お手の物。いつもは極小粒を食べるので他の納豆も食べてみたくなった。続編である「アフリカ納豆」も早く読みたい。2020/11/22

はっせー

135
私は納豆が苦手だ。昔から食べれない食べ物の筆頭に挙げられる。そんな納豆は海外の人も苦手だと思っていた。だがこの本のタイトルをみて驚いた!アジア納豆!?もしかして世界基準からみて納豆苦手なのはマイノリティーなのか!?と思ったので読んでみた。タイミャンマーインド 中国日本アジアの納豆を食べる作者の高野さん。そこから高野さんはある共通点を見つける。それはネタバレになるからやめておく。納豆紀行は面白く世界って案外狭いんだなって思った。納豆の奥深さと歴史を知れる本になっていて藁でしか納豆は出来ない訳じゃないと知れる2022/04/27

へくとぱすかる

112
ミャンマーのシャン州で出合った納豆をスタートに、東南アジアの山岳地帯に納豆を探し、味わう旅。あまりにも納豆に魅了されて、途中から納豆の起源に思いを馳せて、急に壮大な内容に突入していく。日本納豆の起源について、こんなにも深く国際的な探求ができること、納豆を食べる民族にある共通点の多さには驚くほかない。みそ・しょうゆの類似点は以前から気になっていたが、納豆とも類似するとは。「雪納豆」の朴葉にはアジア共通の要素を感じられ、興味はつきない。関西でも利休の時代は納豆を食べていたのに、なぜ食べなくなったか? 謎だ。2020/06/21

サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥

103
辺境探検家高野さんのルポ。熱々のご飯に納豆と言うのは日本独自の伝統食と思っていた。ところがどっこい、アジア各国に納豆は存在する。「似て非なるもの」なのか?それとも日本の納豆の祖先なのか?「納豆は私達のソウルフード」と豪語するミャンマーのシャン族、タイ、ブータン、中国、そして日本。各地を巡る納豆の旅。おらが村の納豆が一番と熱く語る人々。面白い!たかが納豆でこんなに面白い話が語られるとは!納豆が好きじゃない私でさえ楽しめました。文句無しの五つ星です。★★★★★2020/06/30

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