NHK出版新書<br> それでも読書はやめられない 本読みの極意は「守・破・離」にあり

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NHK出版新書
それでも読書はやめられない 本読みの極意は「守・破・離」にあり

  • 著者名:勢古浩爾【著】
  • 価格 ¥946(本体¥860)
  • NHK出版(2020/06発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784140886151

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内容説明

名著、名作に挑み、格闘し、敗れたのちに開眼する!? 
古希を過ぎて総括する読書人生の終着点とは? 
たかが活字が並んでいるだけなのに、おもしろい本はなぜかくもおもしろいのか――。すべての趣味の中で読書だけが残る。

【構成】
第1章 いきなり読書の横道から入って――人はいかにして読書に目覚めるか
第2章 読書の「守」――不自由な読書だった
第3章 読書の「破」――名著と格闘する
第4章 読書の「離」――もっと自由な広い世界へ
第5章 読書家たちの読書論を読む   
第6章 おすすめ純粋おもしろ本の世界
第7章 読書の終着点――いま読書できることの幸せ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tamami

61
最近読んだ勢古さんの『ただ生きる』に関して、読友さんからの言及があり、改めて本書を手にして、初読時些か見当違いな感想を記したことを反省。市井の読書人としての哲学書への傾倒とそこからの撤退の経緯、読書歴で言及される膨大な本についての感想に、著者の人柄を感じる。「自分の水準に合わないものは、無理して読むな」、「純粋読書の楽しみに戻る」、「名著は自分で発見するもの」等々の言葉に納得させられる。「老いては娯楽読書でいい」とする著者は、我々の身の丈に合った!沢山のお勧め本を記してくれている。老後もまた楽しである。2023/11/09

ナミのママ

56
哲学書に挫折し名作を流し読む。著名な読書家の評論や著者をバッサバッサと切り捨てる。なかなか面白かった。作品の好みは人それぞれ。この本で著者が面白いと書いたものでも挫折したものもある、それで良いと思う。小学生の時に課題図書を読まされるのが苦痛だった事を思い出した。面白そうだから読んでみる、無理だったらやめる。背中を押された気分。2022/05/31

ホークス

55
2020年刊。脳梗塞から復帰した勢古氏が読書歴を振り返り、読書について考える。晩年を強く意識されている。教養主義やエリート主義は蹴っ飛ばしつつも、自身も色んな優越感によろめいた過去を明かす。若い頃から長らく哲学書に挑み続けたが、ほとんど分からなかったと言う。ただの得手不得手で哲学者が偉いわけなどないが、結果、著者は読書の自由を取り戻したそうだ。本書の結論は「夢中になって読める本ならどんな本でも良い」だろう。読書に上下もヒエラルキーも無い。全く同感。本質は自分で見定めろ、が勢古氏の教えだと勝手に思っている。2022/11/20

むつこ

30
面白かったー。知らない本がたくさん出てきますがなんといっても「哲学」や「古典」の感想が面白い。「日本語で書いてあるのに読めてない」、理解ができないからわからない、「バカじゃないのか」と書いてある。そして、「やわらない食べ物(読み物」ばかりだと「読むアゴ」が鍛えられない」と、他の著者が伝えていると書いてあった。この作家さんっとおしゃべりしたいな~。この先何年、何冊読めるかわからないけど、飽きずに読書していきたいな。2022/05/18

chie

27
本の世界に人よりも十年遅れて参入したという著者の読書体験記。どこか失敗談めいている様なところもあるのだけれど、世の読書論を批評する読書論にもなっていて、裏読書論とも言えるのではないだろうか。読書を血肉化する立花隆さんに感嘆しておられるけれど、勢古さんこそ、難解な本を読もうとして読めなかったことを血肉化していることに、共感が持てた。思えば、こんな読者ファーストな読書論は他にはなかった。この本を紹介してくださった方に感謝しています。ありがとうございます。2020/04/04

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