キャラクターからつくる物語創作再入門

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キャラクターからつくる物語創作再入門

  • ISBN:9784845918225

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内容説明

ストーリーにさらなる輝きを与えるための、本当に知りたかったメソッドがここに!
あなたの物語に足りないのは「キャラクターアーク(登場人物の変化の軌跡)」だった!!

『アウトラインから書く小説再入門』、『ストラクチャーから書く小説再入門』で画期的な創作方法を指南してきた著者が満を辞して上梓したのが、主人公の心の動きに着目した本書である。 「キャラクターアーク」を理解すれば物語の中で登場人物が躍動し、必然的に物語の力が発揮される、なぜならキャラクターアークを書くことは物語を書くことと同義だからだ。

人物がたどる変化の軌跡=「キャラクターアーク」三つの基本形とは、「ポジティブなアーク」「フラットなアーク」「ネガティブなアーク」である。本書では、

・キャラクターアークを作るには、まず何を考えればいいのか
・ストーリーの構成とはいつ、どのように関係し合うのか
・キャラクターアークはどんな働きをするのか
・作品の長さや内容、ジャンルに関わらず、優れたキャラクターアークを確実に作る秘訣とは何か

を詳しく解説しながら創作者のモチベーションを上げ、キャラクターと物語構造についての理解を一気に深める内容となっている。

【本書の内容】 (「イントロダクション」より抜粋)

プロットの構成を考える人はたくさんいますが、登場人物とその人物がたどる変化の軌跡(=アーク)に対する意識はおろそかになりがちです。人物を素直に描いていけば、心情の移り変わりは自然に表れるはずだと思われているからです。しかしそれは大きな間違いです。

「プロットと人物は一心同体」というのはプロットの「構成」と人物の「アーク」が一体だということを意味します。言い換えれば、人物の内面の移り変わり(=アーク)がしっかり構成できれば、プロットもテーマもしっかりと安定したものになるということです。

本書は、人物がたどる変化の軌跡=「キャラクターアーク」に注目し、キャラクターアークの基本形な三つの型について詳しく言及しながら、登場人物とストーリー構成がいつどのように関係し合うのかを説明しています。

登場人物の容姿・性格・属性・背景などをひたすら紙に書き出すだけでは、キャラクターは動き出しません。
「読者の心をつかんで揺さぶり、趣味の域をはるかに超えた深みのある作品」を書くためには、キャラクターアークへの理解が必要不可欠なのです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hundredpink

31
物語の書き方指南であり自己啓発書でもある。2019/12/14

フロム

10
この本を読むにあたって重要なのは、メソッドは当てはめるものでは無く、作品を作った上での答え合わせとか行き詰まった時の参考書なのではないかと?信仰すべきものでは無くて道具として使うべきものじゃないかなと? 第一このメソッドに乗っといていない名作なんて幾らでもある。プレデターやダイハードの主人公に迷いがあったとは思えないし、それらの作品のキャラが印象に残らないとは思わない。コレは僕の信仰だが、ことアートに関して言えば技術蓄積が必ずしもプラスや成功に結びつかないと。改善はできるが答えはそこには無いと。2020/05/02

不見木 叫

9
物語の構成とキャラクターの構成のポイントを掴む参考になる。NARUTOの著者の言葉が引用されていて驚いた。2020/10/10

T

3
人は、何かしらの「嘘」を持っていて、自分に信じ込ませている。 登場人物が成長するストーリーが面白いのは、「嘘」に気づき、戸惑いながらも「真実」へ近づこうともがく姿に勇気をもらえるから。 フィクションの世界でできることは、現実世界でもできないことはないはずだけど、なかなかそうできないのはどうしてだろう?あの毎日不満げな人はいったいどんな嘘に囚われているんだろう?そんなふうに、キャラクターアークを通して周りの人を見ると、今まで見えていなかったものが見えそうで面白い。2020/09/26

夕顔

2
著者の他2作がすごく参考になったので、本著書も購入し、1周読み終わりました。訳者があとがきで書いているように、日本にはキャラクターアークという概念があまり浸透していないせいか、内容の理解が難しく、正直一回読んだだけでは実践できそうもありませんでした。あと一歩、具体的に踏み込んで欲しかった。色々な映画が実例として挙げられているので、その方面に強くないと厳しいかも。ただ、内容を理解すれば強力な強みになりそうなので、何度も読み返してみようと思います。2019/05/03

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