内容説明
神経科学は脳や神経のしくみを細胞・分子レベルで解明する学問。神経科学を通じて、人間の学習、行動、意思決定、感情、認知、記憶などを、科学的根拠に基づいて理解することができる。難解でとっつきにくいとされるこの分野の魅力と謎を、第一人者でありながら“つむじまがり”な著者が解説! 認知症のメカニズムやPTSDなど記憶障害についての最新研究も盛り込んだ、超絶エンタメ講義。
世界的快挙!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
62
この分野に関して、私は全くの無知。だから「神経系とは何か」から説明してくれるのは有難い。ニューロンの構造、脳や末梢神経のでき方、シナプス伝達など、イラストも分かりやすくて快調。ただ「記憶のしくみ」の著者の主張の部分になると、果して本当の意味で理解できたかと言われれば、相当心許ない。でも、「科学をエンタにする」という著者の思いは存分に伝わっている。同僚の仲野徹先生や近藤滋先生に肖りたいとあるが、文章に溢れるユーモアや各章コラムのウィットのセンスもよく、十分「阪大・科学エンタ三兄弟」の仲間入りができると思う。2020/07/26
hatman
9
あまり引き込まれなかった。以前に読んだ「記憶力を強くする」と内容がほぼ被っているのと、本著の行き先がつむじまがりで私には馴染めなかったからかもしれない。2021/06/29
マイアミ
6
★★★★ Naはナトリウム、Caカルシウム、ではClは塩素。なぜ塩素だけ日本語なのだと思って調べるとClはchlorine(クローライン)だった。元素記号を再び調べたのはイオンチャンネルの記述が出てきたから。神経学なので他にもグリアやシナプス、神経伝達物質のグルタミン酸やGABAなどの用語が盛り沢山。グリアの種類の多様さと軸索へ両手を伸ばしたような接続型の仕方、シナプスの調節性伝達にちょっと感動し、記憶関する部分はちょっとした興奮を覚えた。少し専門的だったが、ヒトの認知機能に対して理解が深まったと感じた。2021/03/07
ganesha
6
阪大名誉教授による神経科学のエンタメ本。神経系や記憶のしくみ、認知症やPTSDなどについて、専門外のひとにもわかりやすく書かれている。海馬とサヴァン症候群に関してが興味深かった。2020/08/23
はぶちえ
5
神経科学のおさらいに。 大学の人気講座を聞いているようなライトな気持ちで神経科学の基礎を復習できた。比喩がうまく、イオンチャネルや電位の説明は現役時代に聞きたかったほど。 メインの記憶パートは自説になるからか比較的マイルドだったが、対象が1対1ではなくネットワークとなるとすべてを生理学的に説明するのは骨が折れると感じた。 1点、図説とキャプションと本文での扱いが一致しなかったり補足がなかったりするので、その点は注意が必要。2021/01/05
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