集英社ビジネス書<br> 本当は偉大だった 嫌われ者リーダー論

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集英社ビジネス書
本当は偉大だった 嫌われ者リーダー論

  • 著者名:鹿島茂【著】
  • 価格 ¥2,277(本体¥2,070)
  • 集英社(2020/06発売)
  • ポイント 20pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087860771

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内容説明

人の上に立つリーダーの孤独と、己の信念の貫き方を知る一冊。雑音は聞かない! 直感を信じよ! いつか歴史が正しさを証明してくれる!! 激動の時代に国家の岐路に立たされ、たとえどんなに当時の人に嫌われても、自分の信念を貫いた5人の<嫌われ者リーダー>の物語。彼らこそが、その国を救い、新たな未来を作った。第二次大戦中、ナチスに占領されたフランスに対し、ひとりで別の政府をロンドンで宣言し、人々を鼓舞して結果的に戦勝国に導いたシャルル・ド・ゴール。17世紀のヨーロッパ、新教徒と旧教徒の争いの中、諸外国との争いからフランスを守り抜きフランスの王権を確立し強国に育てた宰相リシュリュー。19世紀末、フランス革命後のパリにてナポレオン3世の懐刀として、今も世界中から観光客が押し寄せる“花の都パリ”を作ったウージェーヌ・オスマン。激動の中国近代史を父・蒋介石と共に指導者として生き抜き、最終的には台湾に渡って、台湾の近代化と台湾人のための国づくりを進めた蒋経国。幕末の動乱期に、朝廷と幕府の間にはさまれ、融合を図るも失敗。諸外国の思惑を外に内戦の危機から日本を救った最後の将軍・徳川慶喜。東西の傑出したリーダーをフランスで3人、アジアでふたり、取り上げた。彼らの決断こそが、今に続く繁栄の礎になったことを、人々はもっと知るべきであろう。

目次

はじめに リーダーの要件は「決断」にある
第1章:フランスを戦勝国に導いた大統領 シャルル・ド・ゴール
第2章:「花の都」パリを生み出したスーパー官僚 ジョルジュ=ウージェーヌ・オスマン
第3章:フランスを統一国家として強国に育てた宰相 リシュリュー
第4章:「台湾人」のための「台湾」を築いた中華民国総統 蒋経国
第5章:朝廷を尊重し、内戦を回避した最後の将軍 徳川慶喜
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

41
時代背景の詳述も見事で、とても読み応えのあるいい本だ。何より、選ばれた5人の人選が絶妙:ド・ゴール、オスマン、リシュリュー、蒋経国、徳川慶喜。確かに、人間的には、誰一人として友人になりたい人はいない。また、彼らの信念が、本当に公益のためなのか、単なる私利私欲なのか、その区別も難しい。ただ、ポピュリズム蔓延の現代社会から見ると、嫌われることを厭わずに行動する政治家の姿は、とても逞しい。嫌われ者を偉人として再評価するのが「歴史」だとすると、果たして日本の歴史が、徳川慶喜を評価できているのかという疑問は残る。2020/02/18

ガットウ

11
★★★3.6点。『リーダー論』と言うより『リーダー伝』という感じでしたが、鹿島茂さんらしい軽妙な文章で楽しく読めました。2020/02/05

パトラッシュ

10
悪と知って悪を行う政治こそ高度な政治という。誰からも嫌われて立場を弱くしかねない悪の政治をあえて執った5人を取り上げて、政治家のあるべき姿を追求する。彼らはいずれも困難な時期に祖国のためと信じて独断専行し、あるいは自ら汚名をかぶったが、その未来を見通した先見の明を後世に讃えられた。来年のことも考えない民衆に選ばれた政治家が近視眼的になり悪の政治など考えられなくなるのは民主主義国の宿命だが、今回のパンデミックのような動乱期を迎えた日本に国の未来のために悪の政治を行える政治家が出てくるのを期待するのは無理か。2020/05/29

GOTI

4
☆☆帯には「いつか歴史が、正しさを証明してくれる!!たとえどんなに嫌われても、信念を貫いた5人の嫌われ者リーダーたちの物語。」とある。シャルル・ドゴール、ジョルジュ=ウージェーヌ・オスマン、リシュリュー、蒋経国、徳川慶喜について論じているが、多少なりとも知識のあるのは徳川慶喜くらいでドゴールは”ジャッカル”に命を狙われた仏大統領だったことくらい、リシュリューは名前だけ、そしあとの二人は名前すら知らなかった。面白かったのは徳川慶喜くらい。彼ほど毀誉褒貶相半ばする人物もいないでしょうね。2020/04/14

ジャック天野

3
面白かったです。  私は中間管理職の立場で、悩みが絶えませんが、 この本を読んでいくらか気持ちが落ち着きました。 (凄い人でもこんなもんなんだと感じた箇所もあったので) でも、 改めて思うに、自分にはリーダーが持つような、強い信念(相手の意見より自分が正しい)なんて到底持てそうにないなぁ 右の意見に「なるほど!」左の意見にも「そうですね。」 いつもこんな調子で… 周りの意見も一理あると感じてしまうので、良きリーダーには程遠く、これからも社会の中で悩み続けそうです… 個人的に蔣経国さんに興味惹かれました。2022/06/24

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