内容説明
「悪い仲間」「陰気な愉しみ」で芥川賞を受賞、「海辺の光景」で野間文芸賞、芸術選奨両賞を受賞した著者が、新たに挑戦した長篇秀作。敗戦による価値の混乱と青春の惑乱を共にした、一主人公の「やましさ」の根源を、底深く洗いただし、極めてモラリッシュな文学世界を創造した長篇。毎日出版文化賞受賞作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅん
10
本作について「とてもつまらなかった」と書いている人がいて驚いた。自分はこれを「普通に面白い小説」だと思ったから。おそらく、私は安岡の小説をここ1,2か月で4冊読んだので、母の精神異常と死で『海辺の情景』を思い出し、先輩作家の妻との姦通で『月は東に』を想起する。そうしたわかりやすい主題以外でも、あらゆる細部が安岡の他の小説群と呼応するから、刺激を受けて楽しくなるのだろう。となると、細部をつなぎ合わせて読解する「テマティズム」は、知的に洗練された遊戯というより、誰しもが無意識で行っている読み方なのだろうか。2022/09/15
-
- 電子書籍
- 木更津くんの××が見たい47 comi…
-
- 電子書籍
- 妖精印の薬屋さん 3【電子限定特典付き…
-
- 電子書籍
- 熱い契約【分冊】 12巻 ハーレクイン…
-
- 電子書籍
- 音声無料ダウンロード付き 英熟語図鑑
-
- 電子書籍
- グルテンフリーのパンと麺とおやつ