内容説明
フェノロサの弟子として日本美術学界の巨星・岡倉天心。その代表作。この明治に書かれた茶道論は、現代の茶道界批判としても依然として通用し、茶道を通しての卓抜な東洋思想論としても評価される。――明治美術界の重鎮・岡倉天心が、茶道を通して、東洋精神を西欧に紹介し、内外に名声を博した名著。宗匠臭のないその清新な思想は、近代茶道の美学のバイブルとして評価されるのみならず、膨大な底辺を擁しながら、精神を忘れ、ただ形式に流れる現代茶道への峻烈な批判として、大きな今日的意義を持つ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
pirokichi
28
本書のことは知っていたが、難解だろうと手に取ることもしなかった。たまたま入った古本屋でなぜか目に留まり、開いた箇所が第六章の「花」で、「春の夜明けのおののく薄明に、小鳥たちが神秘の…」という冒頭の文章の、勝手に想像していた文体とは全く違うやわらかな調べに愕然とし、もし読めなくても読んでみたいと購入した(200円)。岡倉天心は英文で書いているので、訳者がすばらしいのか、とにかく読んでいて心地よかった。茶道、道教、禅、芸術鑑賞、華道…わからないなりにも面白かった。付箋が沢山ついた。何度も読み返したい。2026/01/18
りょうた
1
美しい本であった。時代と時代の狭間の現実に苦しみつつ、時代が変われども変わらない普遍の美を茶の世界に求めた偉大な人であった。2015/08/31
浦和みかん
0
茶道をきっかけに日本の宗教的な思想を繙く。もと西洋人へ向けて書かれた本ではあるが、今日の日本人として読んでも発見、再確認することがあり面白い。2017/01/11
ヨッコ
0
日本の心を識るには、やはり中国の文化に行き着くのだろうか…。2010/02/22
杏
0
祖父のメモや新聞の切り抜きが挟まっていた1冊。日本人であるなら茶道や華道などを身につけたいと思いました。絵は苦手なので…。2009/10/24




