山と溪谷社<br> ヤマケイ文庫 花は自分を誰ともくらべない~47の花が教えてくれたこと~

個数:1
紙書籍版価格 ¥935
  • 電子書籍
  • Reader

山と溪谷社
ヤマケイ文庫 花は自分を誰ともくらべない~47の花が教えてくれたこと~

  • 著者名:稲垣栄洋
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 山と溪谷社(2020/06発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784635048835
  • NDC分類:471.7

ファイル: /

内容説明

チューリップ、クロッカス、バラ、マーガレット、カンパニュラ、パンジー、マリーゴールド
――花は、それぞれ輝ける場所で咲いている。
身近な47の花のドラマチックな生きざまを、美しいイラストとともに紹介する一冊。
ベストセラー『生き物の死にざま』著者、文庫最新刊。
『身近な花の知られざる生態』(2015年、PHPエディターズ・グループ)を改題、加筆のうえ文庫化。

(「はじめに」より)
花にさまざまな種類があるように、私たち人間にもさまざまな顔があり、個性がある。
私たち人間は、花の美しさを知っている。花の色や形は、いろいろあることが美しいと知っている。
それなのに私たちは、ときどき「たくさんあること」の素晴らしさを忘れてしまうのは、どうしてだろう。
「違うこと」の素晴らしさを見失ってしまうのは、どうしてだろう。
くらべたり、優劣をつけたくなってしまうのはどうしてだろう。
花は自分を誰ともくらべない。
そして、自分だけの花を咲かせる。
世の中には、さまざまな花がある。
花の数だけ咲き方がある。
そして、花の数だけ、物語があるのだ。
本書では、そんな物言わぬ花の物語を紡いでみたいと思う。

〔内容〕
人々を魅了してやまない一瞬の美しさ サクラ
本当ははかなくない春の妖精 カタクリ
人だけでなくハチも惑わすラブグラス パンジー
バブル景気の元祖となった魅惑の花 チューリップ
今も多くの人に愛され続けるひかえめな花 スイセン
春は花、秋は香辛料として愛される クロッカス
綺麗な花にするどいトゲがある意外な理由 バラ
乙女の期待を裏切らない科学的な花占い マーガレット
虫が拒むように進化を遂げた花 スィートピー
カタツムリとは実は相性がよくない花 アジサイ
夜の交友関係の意外なパートナー テッポウユリ
香りで虫を寄せつけない花 ゼラニウム
世界初の麻酔手術に使われた花 チョウセンアサガオ
たった一年で三メートルの高さになる不思議 ヒマワリ
アフリカ原産の太陽に恋した少女の花 マリーゴールド
宮沢賢治が愛した「小さな鐘」 カンパニュラ
ピンクの語源になった花 ダイアンサス
人類が初めて出会った雑草 アザミ
可憐なように見えてたくましい コスモス
歴史上、暗躍した毒草の中の毒草 トリカブト
本当はクリスマスが似合わない植物 ポインセチア
鳥を惹きつけるために先駆けて春に咲く ツバキ
など

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤

64
「生き物の死にざま」を読んで著者に興味をもち手にとった。世の中には様々な花があり、色や形、大きさもさまざま。花の数だけ咲き方があり、物語がある。身近な47の花の生きざまの物語をイラストを交えながら紹介。冷蔵庫が似合うヒヤシンス、投機の対象になったチューリップ、世界初の麻酔手術に使われたチョウセンアサガオ、宮沢賢治の小説「銀河鉄道の夜」にでてくるカンパニュラ等が印象に残った。身近な不思議に気付かせてくれる1冊。2022/08/24

Shoji

42
面白かったです。草木の種の保存のための戦略、例えば、いかにして合理的に受粉するか、いかに外敵から身を守るか、といったことが分かりやすく解説されています。それ以上に興味を持ったのは、花の歴史というか出自。例えば、葬祭の場に菊が選ばれる理由、毒花と思っていた花や球根の意外な効用、日本原産なのに海外で脚光を浴びて凱旋帰国した花、などなど。たのしいウンチクが満載でした。園芸に何の興味もない私が楽しめた一冊でした。2020/08/25

青雲空

7
ちょこちょこ呟きたくなるほど面白い本でした。ぷらださん、ありがとう。 江戸のアサガオの話、とても興味惹かれた。冬咲く花の生存戦略も見事。同じ作者の別の本も読んでみたくなります。 2022/09/11

なをみん

2
2022/05/18 ポイント還元424円。雑草本で見かけて以来、何冊か読んでる安定の著者の花特化本。お馴染みの花がほとんどだけど、お花の紹介画像はモノクロのイラストなのkindleで読めた。生存戦略とか分類とか歴史とか、花の話いろいろ。花のことを知るのは想うのは、とても良い気分。2022/07/23

検尿泥棒

2
稲垣英洋7冊目。植物の生き残るための戦略がすごい。道端に生えている雑草にもそれぞれ戦略があって自分の仲間を増やすことに成功していると思うとこの本を読んで知ることができて良かったなあと思う。アザミを会社に行く途中に見つけたかもしれない。特に印象に残ったのはやっぱりチューリップがバブル経済を作った話しで著者の他の本でも出てきたけど毎回チューリップの話しは読んでてなんだか面白くなってくる。この本で初めて知って好きになったのはポインセチア。葉っぱを赤くして花に見せかけるという作戦が見た目も綺麗で良いなぁと思った。2020/08/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/15500721
  • ご注意事項