内容説明
誰しも不完全な夏を持っている。
空の深い青と乱反射する緑、
強い陽射しで影絵になった街、
熱に揺らぐ彼女の陽炎。
在ったはずの無数の物語が
記憶の中にだけめぐり続ける。
毎年訪れる夏と重なっては遠ざかる
結晶化された永遠の夏。
確かなものは何もない。
それでも私たちは、
夏の完成形を知っている。
移ろう季節をファインダーで切り取り続ける抒情写真家Iska。ノスタルジックでエモーショナルなその作品は、見る人の内に眠る記憶を呼び覚まし、失われた風景をあてどもなく旅させる。本書はそんな季節の断片を数多く収めた傑作選である。
特別寄稿:歌人・伊波真人による夏の短歌十首
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
双海(ふたみ)
9
移ろう季節をファインダーで切り取り続ける抒情写真家Iska。ノスタルジックでエモーショナルなその作品は、見る人の内に眠る記憶を呼び覚まし、失われた風景をあてどもなく旅させる。特別寄稿として歌人・伊波真人による夏の短歌十首が載っている。誰しも不完全な夏を持っている。2024/03/20
退院した雨巫女。
9
《私-図書館》夏の写真集かと思ったら、四季の写真集でした。でも、夏が、一番よかった。2023/07/07
参謀
2
イラスト集かな?と思っていたら、なんと写真集でした。よくイラストで見た風景がまんま実物で写真に収められていました。しかもノスタルジー溢れる情景で、珍しい写真集でしたね。2020/07/27
yakamazu
0
ノスタルジック2024/10/14
たりたり
0
理想的なイメージとおりの夏を写真として落としこんでくれているようなもの2023/02/13
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